新築と比べて、リノベーションは「自由度」の高さが特長です。しかし、その自由度ゆえの「難しさ」もあります。
例えばこちらのタイル。写真で見るとモルタル風の大判タイルと側面のシャビーなタイルがとってもステキに収まっています。マホガニーの床材がもつ自然で優しい質感と、石の重厚感がほどよくマッチして、リビングのインテリアとして存在感がありますよね。
手前のタイルはサンワカンパニーの商品で、側面は名古屋モザイクのタイルです。簡単に考えると「タイルを選んで、貼る」というだけの工程ですので、お客さまの立場からは「あとは、金額を見て実施するかどうか決めるだけ」という流れになります。
しかし、実際の工務上はたくさんのポイントがあります。
まずは、タイルの「割付」です。タイルは木材のように簡単に、なおかつキレイにカットしにくいので、「もっとも美しく見える配置」を考えて、そこから上下左右にバランスよく石を配置していくことになります。
続いて石と石の間を埋める「目地」をどういう仕様や色にするか、そして、異なる素材が接している部分の「見切り」をどうするかなど、「貼る」という作業に入る前にたくさんの検討事項があります。
その結果、このように美しいキッチンへと仕上がるのです。
キッチンの佇まいだけで、とっても絵になりますよね。
今度は床材を見てみましょう。こちらの床材もサンワカンパニーの無垢材を使われています。無垢材の良さは「素足で歩いた時の肌触りの良さ」です。そして、なんとも言えない優しい質感と豊かな色調の変化も特長と言えます。
こちらのお宅では和室の畳も和紙素材の商品を選ばれているので、和室からリビングにかけた空間の広がりがとても優しくまとまっています。
一般的に想像される工程では「きれいにフローリングを貼るだけ」という作業のように思えますが、実際はこの床材を貼るために大工さんたちは綿密に打ち合わせを重ねています。
今回はお客さまが「乱尺」という「さまざまな長さの床材が組み合わされた床材」を選ばれたので、「長い床」と「短い床」をアシンメトリーにレイアウトすることが必要でした。
しかも、床材を貼る方向を途中で変更したり、キッチン部にフローリング以外の素材(タイル)を貼ったりしたため、かなり難易度の高い床貼り作業となっています。こういう部分が、お客さまは意識されていなくてもコストアップにつながるポイントです。
床とタイルだけでもこんなにお伝えしたいことがあるのが「リノベーションの魅力」でもあり、裏を返せば大変さでもあります。「こだわり」は本当のオーダー住宅だからこそ叶えられる楽しみではありますが、どうしても「設備の置き換え」と比べるとコストがかかってしまうのも事実です。
構造壁が多く、間取りを大きく変えることが出来なかったお家ですが、その分をディティールにこだわったことで、シンプルかつスタイリッシュなお家に仕上がっています。そんなたくさんの「こだわり」が詰まったお家で、今週末はオープンハウスを開催させて頂きます。
【大濠ハウス】
日時 6月17日(土)&18日(日) 10時〜18時
場所 福岡市中央区草香江2丁目18-1 大濠ハウス
※ 会場に駐車場はありません。近隣のコインパーキングなどをご利用下さい。最大2時間分の駐車場代金を負担させて頂きます。
※ 部屋番号は当日現地でお知らせ致します。
福岡市内のお家で開催していた4週連続のオープンハウスも、いよいよ今週末が最後です。この機会に、はぴりの!がご提案する「新築以上の満足感」を体験してみてください。
なんですが・・・
翌週も北九州市小倉北区で引き続きオープンハウスを開催しちゃいます!今度はお問い合わせの多かった戸建のリノベーションです。
「中古住宅+リノベーション」だからこそ叶えられた、奥さまの夢がいっぱい詰まった「住居兼店舗」の完成をどうぞお楽しみに♪