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大事な「床下」の話

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リノベーションする時に注意して頂きたいポイントの一つに「床下」があります。

特に築年数が古い物件だと、経年劣化や重たい荷物を置き続けたためにフローリングが傷んでいることも多く、かなりの物件で「ペコペコ」と音がなる部分があったりします。そういうところはフローリング自体が傷んでいるだけでなく、その下にある「下地」が傷んでいることがほとんどなんです。

 

一般的にフローリングには2種類の施工方法があります。直接コンクリートに貼る「直張り」タイプと、いったん下地を組んでその上にボードを敷き、その上にフローリングを設置する「組床」タイプです。

KIMG1207

上記の写真は奥の方が「なんちゃって直張り(正式には根太組+土間打ち)」で、手前は「微妙な組床(根太組+ベニヤ+発泡スチロール)」です。築年数とともに劣化しているのはしょうがないのですが、それにしてもちょっと荒っぽい施工がされている物件ですね。

KIMG1209

そしてこちらがコンクリートの上にそのままフローリングを貼っている「ザ・直張り」。このように堅い床にそのままフローリング(特にクッション性能が低いもの)を貼ってしまった場合、転倒すると本当に骨折してしまうこともあるんです。遮音性が低いこともあり、あまりグレードの高いマンションでは見かけない仕様です。

 

写真 1

一方、こちらは最近増えている「フリーフロア」タイプの下地を敷いた床下の様子です。こちらのフリーフロア、特にリノベーションではよく使われるのですが、元々あった床の高さ(デコボコでもOK)をベースに、部分部分によって「足」の高さを変えることで、「フローリング材を置く平面をフラットにする」という優れもの。

最近は床下に這わせるケーブル類も多いので、こういう仕様にしておくとリノベーションの自由度が高まるんです。

写真 4-1

実は、上記3点の写真は当社が現在施行している現場の様子です。中古物件の場合、正直なところ「解体してみないと分からない」のも事実です。

はぴりの!では解体後の状況に課題や問題がある場合、お客さまに丁寧に状況を説明しながら、これからの長い期間「安心&安全」な暮らしをするために必要な措置や対応策をご提案しています。

いろんな事情を無視して考えると、すべての床を一旦撤去して「フリーフロア」スタイルにやり変えるのが最も「安心&安全」なんでしょうが、実際には工期や予算の問題があります。

そういう「オトナの事情」も踏まえながらも、現時点で「ベスト」と思われる解決策を提案出来るよう、当社の施工管理者と各現場監督がともに工事をしっかりチェックしているんです。



中古住宅には、どうしても購入して解体するまで「分からない」ことがあります。ですが、それを「リカバリー」していくのも私たちの仕事です。

逆に言うと、新築でも「微妙」な仕上げのまま販売している物件もある…ということです。新築だから絶対安全…ということもないし、マンションだから絶対安全…ということもありません。

世の中に「絶対」という基準がないように、住宅選びにも「絶対」はありません。新築でも中古でも、その物件自体の特徴をしっかりと見極めて「リスクの少ない物件」を選ぶことが大切です♪

そんな物件選びを、私たちはお手伝いさせて頂いています。

 

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