はぴりの!ではマンションのリノベーションが多いので、つい情報もマンションよりになっていますすが、もちろん戸建てのリノベーションにもご対応させて頂いています。
東京や大阪だと、ほとんどの方は「マンション」しか選択肢がありません。大都市で一戸建てを希望される方は、お金に余裕がある方か、ご家族と一緒にかなり郊外に住むことができる方だけです。しかし、福岡は都心近郊でも十分にサラリーマンの手が届く価格で一戸建てがあるため、選択肢としては「どちらも選べる」エリアです。
逆に熊本や佐賀などのもう少し規模の小さな都市に行くと、多くの方が戸建てを選ばれ、マンションに住む人の方が少なくなります。
そんな福岡で「新築vs中古物件のリノベーション」という比較をしてみました。
新築の価格は3,300万円で、福岡市内の電車駅から徒歩20分くらい。土地の広さは35坪。今風の建て売り(または指定されたハウスメーカーの仕様で作られる建築条件付き住宅)で、間取りは一階にリビングとキッチンと和室、二階に3部屋を想定しています。
中古物件の価格は1,400万円で、リノベーション費用が800万円の合計2,200万円。場所は電車駅から徒歩15分。60坪の敷地に建つ昔ながらの注文住宅で、間取りは一階にリビングを含む3室、二階には子ども部屋相当の2室。それをIKEAや無印が似合うシンプルな仕様にリノベーションしたプランを想定しています。
もちろん全体的には新築の方が「キレイ」ですが、床材など部分部分のクオリティではリノベーション住宅の方が「いいもの」を使えると思います。気になる水回りはどちらも「新品」ですので、使い勝手は変わらないはず。
「比較シート」の詳細はコチラ >> 戸建て比較シミュレーション2.pdf
場所は中古の方が駅に近いし、土地も広い。さらには価格も新築の3分の2…と、数値的にはいいことが多いような気がするのですが、多くの方が心配されるのが「耐久性」でしょうか。
ご存知のように日本車は世界で一番「壊れない」のに車検制度があり、できるだけメーカーは買い替えを促します。日本の住宅も同じように「性能」はすばらしいのですが、やはりメーカーや不動産会社の都合で「新築」を売ろうとしている…とは言い過ぎでしょうか。
例えば、住宅情報サイト「ホームズ」の中に、こんなコラムがあります。
要約するとこんな感じです。
木造住宅の「寿命27年」の根拠とは、実は「取り壊した住宅の平均築年数」。現実には、築40年・50年経過してもまだ取り壊されていない十分に使用できる建物も多く、これが一般的な建物の寿命を表しているとは全く言えない。
もちろん、中古の戸建てをリノベーションする際には強度についても十分に考量する必要があります。躯体がしっかりしているマンションと違い、戸建てはその部分にお金がかかるのも事実です。
ですが「古いものは弱い(悪い)」という概念を捨てて、もっと冷静にその家に応じた判断をしていくことで、1千万円単位の節約へとつながります。
そのくらいの金額差があると「住宅減税が使えないよね」という悩みも、「その分以上に節約出来てるから、結果的にこれもありだよね」という気持ちに変わってくるのかな…とも思います。
今回はあくまで参考値でしたが、戸建てを考えられている方もぜひ「中古物件+リノベーション」を検討されてみて下さい。自分らしい気持ちのよい家を、節約しながら手に入れられると思います。