

Enjoy at Home vol.07
家族みんなが
のびのびと過ごせる家
2021.07.17
- photo : Norito Nagatomo
Enjoy at Home vol.07
2021.07.17
これからの暮らしの在り方を先取りした実例をご紹介する Enjoy at Home プロジェクト。今回は、海の近くにある築39年のマンションをリノベーションした、家族3人がのびのびと暮らせる明るくて気持ちの良いお家をご紹介します。
▲陽当りのいい明るくて開放的なリビング。「家を決める上で広さは大事なポイントでした」と奥さま。照明はイサムノグチ。
奥さま
以前は1SLDKの賃貸マンションに住んでいたんですが、子供が生まれて手狭になってきたので、次のお家探しをはじめました。その時はまだ家を買うつもりはなくて、次も賃貸でいいと思っていました。
でも今より広い物件となると思いのほか家賃が高くて。この金額を毎月支払うんだったら、むしろ買ったほうがいいんじゃない?と、主人も私も次第にそう考えるようになったんです。
ご主人
実際に買うと決断するまでは結構迷いました。ただ立地の良い物件であれば将来売ることもできるし、人生で一回ぐらい買ってみようかと妻と話して、あとはもう勢いです(笑)。
一戸建ては予算的に厳しく、新築マンションだと広い物件がなくて、しかも自分たちの好きなようにはできません。自然と選択肢は中古リノベーションになりました。
奥さま
はぴりのさんがリノベーションしたモデルルームを見たことも大きかったです。「中古リノベってこんな素敵にできるんだ」と分かって、ここまでできるなら中古物件で十分だと思いました。
▲ダイニングの主役は奥様こだわりのアイランドキッチン。背面の棚は無印良品の木製シェルフを3つ並べて使用。グレーの壁とのバランスが美しい。
▲黒の細身フレームが上質な雰囲気を演出するサンワカンパニーのガラスドア。
▲ヴィンテージ家具も扱う古着屋で購入したYAMAGIWAのフロアライト。
▲共に音楽好きのお二人。「コロナが落ち着いたら、子供も一緒にライブやフェスに行きたいですね」とご主人。
▲リノベーションで玄関は以前より3倍ほど広くなった。
▲白の壁紙と白のドア、そしてダウンライトですっきりとまとめられた廊下スペース。
ご主人
リノベ会社さんは何社か相談しましたが、はぴりのさんに決めたのは、物件の購入からお手伝いをしてくれるというのが一番大きかったです。
奥さま
レスポンスも一番早かったよね。最初の連絡で「じゃあ何日に物件を見にいきましょう」という感じでポンポンと日程が決まって、候補物件を一緒に見てくれました。
メリットだけでなく、デメリットもちゃんと教えてくれるから、すごく安心感がありました。
ご主人
この家は最初、候補には挙げていたものの、旧耐震ということもあって「たぶん買うことは無いだろう」と思っていました。でも実際に見学すると部屋は広いし、周りには緑がたくさんあって環境も良く、私も妻も気に入ったんです。
奥さま
やっぱり実際に見てみないとわからないですね。ここは公園もたくさんあって、すぐ近くには保育園や小学校もあり、子育てには理想的な環境でした。
旧耐震だけど「建築時の図面や福岡西方沖地震の影響なども踏まえると、マンションのつくりはしっかりしている」とはぴりのさんに評価をしてもらい、旧耐震の分、価格もリーズナブルだったので購入を決めました。
実際に暮らしやすくて気に入っています。思い切って買ってよかったです。
▲つなげてひとつの空間としても使用できるふたつの洋室は、将来の変化にも柔軟に対応可能。
▲帰宅後すぐに手洗いができる場所に洗面台を置く、ニューノーマル仕様の間取り。
▲やさしい雰囲気の洗面台はアイカ工業の製品。印象的な円形ミラーはZARAで購入。
▲それぞれの部屋を有効活用できるよう、収納スペースをしっかりと確保した。
▲白でまとめられた清潔感のある脱衣スペース。
▲大胆な配置替えによって、浴室のサイズアップを実現させた。
▲奥さまのお父様が手作りした木製おもちゃケースは、遊べて収納もできて移動も楽な優れもの。
奥さま
いよいよ物件が決まり、間取りをああでもないこうでもないと考えている時間が一番楽しかったです。
リノベーションで一番大きく変えたのは浴室の位置です。もとの場所が狭いうえに拡げることができない造りだったので、キッチンがあった場所に浴室を移動させるプランをはぴりのさんに提案してもらいました。それによってお風呂のサイズアップが実現できたので良かったです。
玄関の近くに洗面所を配置したのも良かったと思います。帰宅したらすぐに手を洗えますから。
ご主人
ぼくはやっぱりリビングが、居心地が良くて気に入っています。玄関土間を広くしたのも良かったですね。廊下も広くて天井の高さもあるから開放感があります。
奥さま
私が一番こだわったのはキッチンです。料理中も子供の様子が見えるアイランドキッチンにずっと憧れていました。
Panasonicのラクシーナを選んだ理由は、3つ横並びのIHクッキングヒーター。他社には無い仕様で、絶対にこれが良い!と思いました。IHだと子供と一緒に料理をしてもガスより安全ですし、お手入れも楽なので助かります。
▲トリプルワイドIHで手前のスペースも有効活用できるPanasonicのラクシーナ。フラット設計により拭き掃除も簡単。
▲家事をしながら家族とコミュニケーションをとれるのが、アイランドキッチンの魅力だ。
▲朝の一杯はデロンギのコーヒーメーカーで。「珈琲が好きな方にはぜひお勧めしたいです。生活が変わります」
▲奈良のライティングデザイナーが手掛ける「NEW LIGHT POTTERY」の照明は、キッチンと洗面台に使用。
▲イサムノグチの照明が寝室のアクセントになっている。「照明にはこだわりたいという想いがありました」
▲遠くまで見渡せる眺望。海も近く「夕方に海辺を散歩するとすごく綺麗なんです」と奥さま。
奥さま
家づくりのコンセプトはとにかくシンプルに。飽きのこない家にしたかったんです。あとは家具や照明や小物などで、雰囲気を変えられたらいいなと思いました。
ご主人
せっかく買うんだから賃貸っぽい家にはしたくない、という気持ちもありました。床材や建具は、そういう視点で選んでいます。
奥さま
全部自分たちで選んだ設備だし、家に愛着が湧いて暮らしやすくなりました。掃除も以前よりするようになりました。きっと「自分たちの家」という意識がそうさせるんでしょうね。
ご主人
子供も広い家になってうれしいみたいで、前よりも楽しそうに動き回っています。家族みんながのびのびと暮らせる家ができて満足しています。
はぴりのスタッフ
若いご家族の未来の暮らしを考えたときに、大切にすべきポイントが見えてきます。
家族が暮らしやすい生活環境で、なおかつストレスなく過ごせる間取りであること。所得が増えなくても、経済的に負担とならない支払いであること。また、転居や売却となった際、自宅が資産として役立つ存在であること。
その上で、何より大切なのは「家族の毎日の生活が、笑顔につながる空間であること」です。
お家探しの際、新築や中古、戸建てやマンションといった括りからスタートするのではなく「無理せず、自分らしく暮らせる場」を意識することで、未来を感じさせるお宅に出会えるのではないでしょうか。