Enjoy at Home vol.17
光と風が心地いい
団地リノベーション
2024.10.29
- photo : Norito Nagatomo
Enjoy at Home vol.17
2024.10.29
これからの暮らしの在り方を先取りした実例をご紹介する Enjoy at Home プロジェクト。今回ご紹介するのは、たくさんの緑に囲まれた築49年の団地を、シンプルなデザインでゆとりある空間にリノベーションしたお宅です。オーナーの20代ご夫婦に、リノベーションのこだわりやポイントについて話を聞きました。
▲建物同士の間隔が広く、日当たりも通風も良好。高度経済成長期に建てられた団地はとても贅沢なロケーションだ。
▲明るくて解放感のあるリビング。奥さまお気に入りの赤いカーテンが、白で統一した空間によく映える。
──
リノベーションでこだわったポイントを教えていただけますか?
奥さま
「間取を大きく変えないこと」
それがリノベーションのテーマでした。
2人とも元の間取が好きだったので、
あまり変える必要性を感じなかったんです。
ご主人
昔の団地は両側に窓があって風通しがよく、
正方形の生活しやすい間取が多いのですが、
この家もまさにそうでした。
だから間取は大きく変えていません。
それにこの団地はもうすぐ築50年で
建て替えの話も出ています。
将来のことも考えると間取は大きく変えず、
リノベ費用を抑えるのも大切なポイントでした。
奥さま
和室をつくったのもポイントです。
和室ってゴロゴロしながら寛げるし、
誰かが泊まりに来た時は
寝室としても使えてすごく便利なんです。
主人が在宅で仕事をすることも多いので、
主人専用の書斎もつくりました。
全体的にデザインはシンプルにしています。
飽きのこない「白の空間」に
自分たちの好きなモノを置いて、
ずっと憧れだった「パリのアパルトマン」に
少しでも近づけたら良いなと思いました。
ご主人
まだ家具が入っていない時は、
とにかく部屋が真っ白で眩しかったです(笑)
こんなに真っ白で大丈夫かな?と
最初はちょっと不安になりましたが、
家具やカーテンが入ると
良い感じになったので安心しました。
奥さま
リビングの赤いカーテンが
一番のお気に入りポイントです。
もし飽きたとしてもインテリアで
雰囲気をガラッと変えられるので、
白で統一して良かったと思います。
▲リビング、和室、書斎、寝室、すべてが繋がっている回遊導線が、生活の質を向上させる。
▲新居に合わせて新調したレザー製のソファと、一つ一つ手作りで仕上げられているインド製のカンタキルト。
▲団地ならではの「解体できない構造壁」も、デザイン上のアクセントになっている。
▲キッチンはお手入れが楽なトクラスの製品を選択。ここも白で統一し、壁はタイル貼りにした。
▲「新しいキッチンになって料理が楽しくなりました」と奥さま。
──
家を買おうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
奥さま
もともと賃貸派だったんですけど、
親戚や友人が立て続けに家を建てたことで、
急に自分も家が欲しくなりました(笑)
それに賃貸だとどうしても
自分の好きな空間に出来ないから、
不満も少しずつ溜まっていたんです。
大学の先輩が中古マンションを買って
素敵にリノベーションしているのを見て、
自分たちも家を買うなら
「中古+リノベ」が良い
と思うようになりました。
ご主人
2人でそんな話をしていた時、
以前から気になっていたこの団地が
売りに出されていることを知りました。
いろいろ調べていくと、
価格的に家賃と変わらない
支払いで買えることが分かり、
そこからは一気に話が進みました。
奥さま
ここは静かだし自然が身近にあって、
環境がとても良いんです。
見学に来た時、お部屋も広いし、
窓越しにたくさんの緑が見えて、
「ここに決めた!」と即決でした。
ご主人
この団地は築年数は古いですが、
きちんとメンテナスされていましたし、
リノベーションで配管や配線は
すべて新しくしてもらえるので、
不安はありませんでした。
家はとても大きな買い物ですが、
結婚式でたくさんお金を使った直後で
財布のひもが最大限ゆるんでいたので、
勢いで決断しました(笑)
奥さま
それにどうせ買うなら、
若いうちに買った方がいいと思いました。
▲和室と寝室の間に設けた書斎。「ネットカフェのような空間にしたかったんです」とご主人。
▲書斎には室内窓を付けて、光と風が通るようにしている。
▲現在は奥さまが使用している洋室。どの部屋も窓からはたっぷりと光が入る。
▲和室の畳はイグサではなく、手入れが楽な和紙畳を採用。収納には建具の代わりにIKEAのカーテンを活用し、コストダウンとデザイン性の両方を実現した。
▲寝室横の収納スペースも、建具の代わりにカーテンを活用。
▲多種多様なカーテンたちが、白くシンプルな空間を彩っている。
──
リノベーション会社の中から、
はぴりの!を選んだ理由を教えていただけますか?
奥さま
ワンストップでお願いしたかったので、
対応してくれる会社を探して、
はぴりのさんを見つけました。
とにかくホームページがわかりやすく、
施工事例もたくさん載っていて、
ちゃんとデメリットについても
正直に書いてあるから安心できました。
オシャレで個性的なリノベーション事例は
他の会社にもたくさんありましたが、
私はオーソドックスな家にしたかったんです。
はぴりのさんが手掛けてきたお家は、
「地に足のついたリノベーション」が多く、
私たちの理想に近いと感じました。
ご主人
この物件のことを相談すると、
すぐにいろいろと調べてくれて、
良い面も悪い面も丁寧に説明して頂き、
信頼できる会社だと思いました。
そんなはぴりのさんに「良い物件ですよ」
と言っていただけたことも、
不安なく購入できた大きな要因でした。
▲すっきりとまとめられた玄関。
▲「洗濯機置き場」を洗面室から玄関横へ移動させることで、脱衣スペースを確保した。
▲ 洗面台は造作っぽいつくりが特徴のパナソニック製「シーライン」
▲イクタの突板はブラックチェリーを選択。「これから少しずつ色が濃くなっていくのが楽しみです」と奥さま。
▲部屋から見える木々の緑が、都会の喧騒を忘れさせてくれる。
──
この家で暮らすようになっていかがですか?
奥さま
私は早起きするようになりました。
朝とても良い光が入ってくるので、
気持ちよく目が覚めるんです。
景色もいいので窓もカーテンも開けて、
外を眺めながら過ごす時間が増えました。
あとは掃除をよくするようになったかな。
やっぱり自分の家だと愛着が湧くし、
常に綺麗にしておきたくなります。
自分で選んだキッチンだから料理も楽しいし、
すべてのことが以前より楽しくなりました。
とにかく家で過ごしたいから、
「はやく家に帰りたい!」といつも思っています。
ご主人
ぼくは自分の書斎ができたので、
家でも仕事がはかどるようになったし、
生活もしやすくてとても気に入っています。
古い団地だから周りの生活音が
聞こえたりしないか心配でしたが、
実際に住んでみると非常に静かです。
団地はマンションに比べると
構造上の制限が多いので、
がっつりリノベーションしたい人には
不向きな面もあるかもしれませんが、
費用をあまりかけることなく
自分たちらしいマイホームを実現するには
良い選択肢だと思います。
奥さま
新築で買うよりも安くて
都心の良い場所にも住めるから、
「みんなも中古+リノベにしようよ!」
って言いたいです。
私は環境問題にも興味があるから、
どんどん新しく建てるよりも、
今あるものを大切に使うほうが、
これからの社会にとって良いと思っています。
はぴりのさんのホームページに書いてある
「家は一生に一度の買い物ではない」
という考え方にも共感しています。
この先もしライフスタイルが変わったら、
その時は住み替えを検討すればいいし、
「家にお金をかけすぎない手段」として、
リノベーションはとてもお勧めです。
はぴりのスタッフ
まだ若いご夫婦ながら、予算的には新築マンションの購入も可能でした。それでも、二人で考えた結果として「家にお金をかけすぎない=中古+リノベ」という選択をされました。
実は、今回の団地は「建替え」の話も出ています。それも知った上で、当社スタッフとご夫婦で話し合い、将来の暮らしや資産性を踏まえてプランを検討されました。だからこそ、本当に納得のいくマイホームを手にいれることができたのではないでしょうか。
「家は一生に一度の買い物ではない」という考え方が、若い世代から広がっています。お客さまが次に住み替える時にも、当社を選んでいただけるように、私たちも成長を続けていきます。