20代同級生夫婦がかしこく選んだ団地リノベ

DATA

所在地: 福岡市早良区
物件価格: 980万円
リノベ費用: 1,300万円
管理費＋修繕積立金: 12,100円
築年月: 1975年12月
広さ: 86.04㎡
間取り: 4LDK

20代の“仲良し同級生夫婦”が選んだのは、まもなく築50年を迎える歴史ある団地。東京から福岡に転勤となり、賃貸マンションにお住まいでしたが、たまたま近くにあったこの団地が気になって、私たちにご相談をいただきました。

団地に多い壁式構造のため、大胆な間取り変更は難しい状況でした。それでも、白で統一されたシンプルなデザインと、設備や家具の配置を工夫することで、ゆとりのある空間が実現できています。また、洗濯機スペースを移動したことで、洗面や脱衣所も十分な広さが確保できました。

全ての開口部には内窓を新設して断熱性を向上。宅内の快適性にはこだわりがみられる一方で、収納部には建具を使用しないなど、メリハリを付けてコスト管理をしたそうです。実はこちらの団地、建て替えの話も出ているとのこと。だからこそ、「リノベに費用をかけ過ぎない」ということも、大切にしたポイントでした。

高度経済成長期に建てられた多くの団地。約半世紀が過ぎた今、改めて見ると、とても贅沢なロケーションで建てられていることに気づきます。建物同士の間隔が広いため、日当たりや通風が良好ですし、広大な敷地には公園もあり、たくさんの緑に囲まれています。

今回のお宅も両面のバルコニーから気持ちのいい風が通り抜け、部屋から見える木々の緑が都会の喧騒を忘れさせてくれます。東京から福岡に来られたご夫婦も、この環境が気に入って、購入を決意したそうです。

都心部の新築住宅がどんどんコンパクトになる中、団地リノベは、良好な生活環境を手に入れるためのかしこい選択かもしれません。

BEFORE