社会全体の持続的発展と環境負荷について、私たちはこう考えます。リノベーションは新築の対局としてではなく、すべての新築に必要な行為なのだと。New Normalなモデルルームで、暮らし方の新しいスタンダードを体感してください。
PROJECT DIARY
プロジェクト日記

2022.08.09 (Tue)

PROJECT DIARY Vol.2

解体前の現場訪問で、この物件が持つ価値を再確認する

本日は解体前の現場確認と打ち合わせです。とにかく暑い。日中の気温は35℃。到着したメンバー全員、汗だくです。

急いで窓を開けると、気持ちのいい風が入ってきました。この団地はすこし小高い地形の上に建っていてしかも最上階(5階)。周りに高い建物もなく、風通しがいいのです。

そして窓からはこの景色。

広がる空と山、敷地内の木々、福岡市の中央部からこんな景色が見渡せるなんて、ちょっとした贅沢です。

「建築に関しては、いわゆる昭和のマスプロダクトのひとつですが、この物件の一番の魅力はロケーションだと思います。福岡市では珍しい南斜面に建っていて、窓から見える空や稜線が素晴らしい。敷地内にある木々も豊かで非常に価値があります」(リノベエステイト松山さん)

ちなみにこの物件に以前住まわれていた前所有者さんも、この眺望をとても気に入っていたそうです。

現場からは家具が撤去され、いわゆる素の状態となっていました。

前回、プランCの間取りをお見せしましたが、そこから更に調整した「プランD」が出来上がりました。

間取りはこれで、ほぼ確定となります。

実はこの団地、来年に大規模修繕工事を予定しています。先日、入居者が集まって臨時総会が行われました。

築48年といえば”古い”と称される建築物になりますが、修繕計画を担当する設計事務所の方は「コンクリートの強度的に80年は大丈夫。まだまだ折り返し地点ですから、しっかりメンテナンスしていきましょう」と話していたそうです。

築年数が経過している物件を敬遠する方もいますが、古い建物ほど良い場所に建っている傾向があり、リノベーションによって新築以上の資産価値を持つ物件に生まれ変わるケースは多々あります。

「今回のリノベーションによってこの団地の資産価値を更に高めて、次世代に受け継いでいくことができれば、それこそがまさにサスティナブルであり、リノベーションの本質だと思います。はぴりのとリノベエステイトの2社が協業してこのプロジェクトを行うことで、リノベ業界や不動産業界に共感者が増えるとうれしいですね」(はぴりの!山崎さん)

「我々リノベーション事業者は、物件のポテンシャルを未来進行形で考えています。今だけでなく、10年後、20年後の購入者に『あの時買って本当によかった』と、喜んでもらえるものを創りたいと考えています」(リノベエステイト松山さん)

今後のスケジュールは、上手くいけば8月末までに解体工事をおこない、9月中旬からリノベ工事の着工予定です。

次回のプロジェクト日記は、解体後の現場からお届けする予定です。リノベファン待望のスケルトン状態の写真もお見せできると思います。

記事を書いている人

福岡市在住のフリーランスWEBデザイナー。
自らも築40年の中古マンションを購入してリノベーションした経験あり。

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リノベエステイト
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