社会全体の持続的発展と環境負荷について、私たちはこう考えます。リノベーションは新築の対局としてではなく、すべての新築に必要な行為なのだと。New Normalなモデルルームで、暮らし方の新しいスタンダードを体感してください。
PROJECT DIARY
プロジェクト日記

2022.09.05 (Mon)

PROJECT DIARY Vol.4

居住者の方に聞いた「下長尾住宅の魅力」

プロジェクトの舞台となる福岡市城南区の下長尾住宅は、1号棟・2号棟・3号棟で構成される、築48年の緑豊かな団地です。そこで暮らす3組の女性に、この団地の好きなところやここでの暮らしについて話を伺いました。

下長尾住宅が建設された48年前から暮らすAさん

- いつからこちらにお住まいですか?

Aさん:この団地が出来た48年前から、ずっとここで暮らしています。建物は丈夫でしっかりしていますよ。日本経済が元気な時代に建てられていますから。

- この団地の最初期をご存じなんですね!

Aさん:そうです。当時と今ではずいぶん周りの景色は変わりました。昔はここから見えるマンションなんてひとつもなくて、一面ずっと畑でしたよ。夕方になるとウシガエルが合唱していました(笑)

- 今も緑がたくさんありますが、昔はもっと自然豊かな環境だったんですね。では、この団地の気に入っているところを教えてください。

Aさん:生活に便利な場所だし、敷地も広くて、緑も豊かで、なにより眺望が良いでしょう。もともと5階に住んでいたんですが、数年前に1階のお部屋が売りに出されたのでそちらも購入して、いま団地内に2部屋所有しています。それくらいこの団地のことが気に入っています。

下長尾住宅

現在子育て真っ盛りのBさん

- いつからこちらにお住まいですか?

Bさん:5年ぐらい前に引っ越してきました。主人と私と子供の3人で暮らしています。もともと祖父が新築時に購入して、そのあと父へ、そして私へという風に受け継いできたんです。

- 大切に継承していくのは素晴らしいことですね。どんなところが気に入っていますか?

Bさん:サニーが近いので買い物がすごく便利です。敷地内に公園があるのもいいですね。子供をよくそこで遊ばせています。団地内の人はみんな気さくでやさしくて、子育てにも良い環境だと思います。

- 5階にお住まいとのことですが、エレベーターが無いことについてはいかがですか?

Bさん:日によっては階段をキツイと感じる時もありますが、そこは「毎日無料でジム通いができている」と考えるようにしています(笑)。祖父は80歳を過ぎても自分の足でしっかり階段を昇っていましたから、健康のためには良いはずです。それに景色が良いのも、5階の良さですね。

下長尾住宅

団地の大規模修繕委員を務めるCさん

- いつからこちらにお住まいですか?

Cさん:20年前にリフォームをして引越してきました。

- この団地で20年暮らしていかがですか?

Cさん:もう大好きですよ。広い敷地、たくさんある緑、南北にあるベランダ。私の家はリフォームで間仕切りを全部取り払ったのですごく風通しがよくて、夏の暑い日に窓を開けると、まるで海の家にいるみたいです。ベランダが広いから色々な花を植えたり、メダカを飼ったりして楽しんでいます。

- 素敵な暮らしぶりが目に浮かびます。

Cさん:こんなに好きで長く住みたいと思っているのに、周りからは「エレベーターが無い」「もう古い」とマイナスなことを言われることが多かったんです。だからこのプロジェクトのことを知った時、団地の価値が認められたようですごく力をもらいました。

- 確かに築古や階段というだけで敬遠する方もいらっしゃいますよね。

Cさん:エレベーターがないないって言いますけど、80代で5階に住んでいる方は、今も元気に階段を昇っていますよ。最近では「バリアフリー」よりも「バリアアリー」のほうが良い、という考え方だってありますから。

- 確かに私が住むマンションも築42年でエレベーター無しですが、80歳を過ぎた方がしっかり階段を昇っています。

Cさん:私は大規模修繕委員会のメンバーをしているんですが、その委員長が「幼老共生がこの団地の理想」とおっしゃっていて、本当にその通りだと思うんです。ひとつの小さな社会として、若い人と高齢者が互いに助け合い暮らしていく。そんな団地であり続けて欲しいですね。リノベーションが済んだ部屋を見たら、単に古びた団地と思ってる方もきっと認識を新たにされると思います。完成がとても楽しみです。

下長尾住宅

記事を書いている人

福岡市在住のフリーランスWEBデザイナー。
自らも築40年の中古マンションを購入してリノベーションした経験あり。

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リノベエステイト
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