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【ワンストップで考える09】造作のメリット vs デメリット

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リノベーションが具体的した方が悩まれるポイントの一つが、キッチンや洗面台を造作にするか、メーカー製品にするか…です。結論から言うと「オシャレを優先したいなら造作」で、「コスパと機能性を優先したいならメーカー製品」がオススメです。

その理由を具体的に考えていこうと思います。

「ワンストップで考える」シリーズでは他業界に置き換えることが多いのですが、今回はファッション業界に例えてみましょう。

ユニクロやZARAのように、メーカーが「大量生産」した服とオーダーメードで作ったオンリーワンの服では、もちろんメーカー品の方がコストに優れているだけでなく、品質も安定していることが多いのではないでしょうか。

一方、オーダースーツのように自由なデザインで作られたオンリーワンの製品は、自身の体型にマッチしていますし、唯一無二のデザイン性を持っています。しかし、その分どうしても価格は高くなってしまいますよね。


DIYを紹介する記事などを見ると「造作でローコストに仕上げよう!」と書いてありますが、それはあくまで「自分で作る」という前提です。

もちろん、私たちプロのリノベーション(リフォーム)業者でも、洗面台やキッチンを造作することはできますが、そのためにCADオペレーターが独自の図面を準備し、お客さまと何回も打ち合わせし、その上で多数の部品を個別発注し(その分だけ発送費もアップし)、大工さん(状況次第では家具職人さん)だけでなく、塗装工や配管業者を手配し、プロとしてお客さまにて提供可能なクオリティで造作します。

ですので、ご自身で「作る」という行為と、私たち「プロに作らせる」という行為では、同じ「造作」でも、全く手順やかかるコストが違う訳です。

また、プロ事業者の多くが、どうして「造作よりもメーカー製品」を推奨するのかを突き詰めて考えると、本心では「製品としてのクオリティの差」があります。

例えば、キッチンのシンクを例にとっても、日本メーカーは汚れにくい素材の開発、水が流れやすい傾斜角の検証、静音や除菌など機能性の向上など、さまざまなクオリティアップに日々研究を重ねています。

※ もしかすると、そういった研究に熱心だからこそ、デザイン性より機能性が優先されている…のかも知れません。


はぴりのではマイホーム購入もリノベーションも「安心と安全」を第一にすべきと考えています。ですので、お客さまには「造作のメリットとデメリット」を伝えた上で、コスパ(「コスト」ではない)を優先される場合、造作よりもメーカー製品を推奨することが一般的です。

もちろん「予算は気にしないので、デザイン性だけでなく、機能性も兼ね備えた造作にしたい」というオーダーにお応えすることは可能です。ただし、実際のお客さまの気持ちとしては「安くておしゃれだから造作」という方が多いので、このようなご説明をすると「コスパがいいなら、メーカー品で」と言う選択になります。

また、中には折衷案として洗面の下台は使いやすくてコスパに優れたメーカー品にして、鏡や収納はIKEA製品などを使った部分造作にするなど「ハイブリッドな仕様」にされる方もおられます。

お客さまのトータルコストを削減するのはもちろんですが、同時にプロとしては「安心と安全」を軽視すべきではない…とも考えています。

一人ひとりのお客さまが「将来の生活がハッピーになるリノベーション」を目指して、これからもメリットとデメリットをしっかりお伝えしていきます。

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