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【ワンストップで考える_22】住む人が「家」に合わせるマイホーム?

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今回のタイトルは逆説的です。普通に考えると「住む人がその家に合わせる」のではなく、「住む人に合った家づくり」が当たり前ですよね。

例えばロードバイクが趣味のご家族なら、玄関土間で大切な自転車を整備したいでしょうし、在宅ワークが多い方なら小さな個室があると便利ですよね。また、中には家でテレビは見ないからTV端子はいらない、お風呂はシャワーだけでいい、食洗機や浴室乾燥機はいらない…こんな要望があっても、特に不思議ではありません。

でも、日本で販売されている新築の建売戸建やマンションは、あくまで「典型的な4人家族」や「典型的な2人暮らし」を意識した間取りが中心です。その理由を突き詰めていくと「作り手の効率がいい=その方が利益が出やすいから」です。そういった家を購入する場合、そこに住む人が既にある間取りや設備に合わせるしかない訳です。つまり「住む人が家に合わせるマイホーム」になります。

一方、フルオーダーの新築や中古物件のフルリノベーションでは、考え方がまったく異なります。あくまで中心となるのは「そこに住む人」です。その人が家でどんな暮らしをしたいのか、将来はどういう風に過ごしたいのかを意識して、その希望を叶えるための間取りや設備を選定していきます。


ですが、その途中で課題となってくるのが予算です。

福岡市内の立地の良い場所で、50坪の土地を購入すれば5,000万円では済まないでしょう。建物が140平米で、設計士に依頼し、自由設計の会社で坪単価を110万円だとすると、基礎工事や外構工事などを含めると5,000万円程度はかかりますので、諸々含めると1億円がスタートラインとなってきます。

中古マンションをリノベするのであれば、仮にマンション価格が2,700万円で、リノベ代が1,300万円であっても、トータル4,000万円で「自由設計のマイホーム」が完成します。こうやって見ていくと、予算に余裕がある方は「新築+自由設計の家」がベストの選択肢ですが、コスパで言うと「中古+リノベーション」が最強なのは間違いありません。

自動車の場合、7年から10年周期での買い替えが一般的です。つまり、その時々の家族構成や好み、収入によって、ベストな選択を何回もできるということです。ところが、マイホーム購入は(ほとんどんの方にとって)「人生に一度」の買い物であるため、そのタイミングでのベストを選んでしまいがちです。


一番わかりやすい例が、4人暮らしのファミリーが、予算を意識して購入した「郊外にある建売戸建」でしょう。子どもが中学生から高校生くらいまでの間にはベストフィットするものの、ご夫婦だけとなり、そして高齢となった時に4LDKの2階建の戸建は必要でしょうか。また、予算に合わせて郊外を選んだ場合、人口が著しく減るこれからの日本ではローカルエリアの過疎化が一段と進んでいきます。そうすると近隣にあった銀行や商店がなくなるだけでなく、公共交通も減ります。そして車にも乗れない年齢となり、生活に困窮する可能性が出てきます。不動産が負動産になるわけです。

マイホームを購入する際は「現在の状況」で判断するのではなく、10年後、20年後、そして住宅ローンを終えた後の暮らしもイメージしてみることが大切です。また、購入するマイホームが「間取りや設備を含めて、ハードとして本当に暮らしやすいか」という点と、併せて「本当に支払いに無理がないか」もしっかり考える必要があります。

家は「絶対に買わないといけない」訳ではありませんが、これから続くインフレ時代には間違いなく賃貸より購入する方が「将来の安心」へとつながります。そんな時に、住む人が「家」に合わせるのではなく、住む人にフイットしたマイホームを手に入れることができれば、きっとQOLも大きく向上します。

マイホーム購入の際は「なんとなくみんなと一緒にする」のではなく、しっかりと自分の予算と将来について考えるべき機会なんです。

新築を検討中の方も、中古物件をご検討中の方も、まずはお気軽に「初めてのマイホーム探し&リノベーション相談会」にご参加ください。私たちは売り手の目線ではなく、ホンネでお客さまのメリットになるコンサルティングをご提供しています。

 

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