ゴールデンウィーク期間に併せて、社内の書棚にあった本を何冊か持ち帰りました。私たちはリノベーションやマイホーム探しのプロとして、お客さまに日々接しています。だからこそ、常に学びが必要です。
大切なことは「どんなお客さまに対しても誠実に、一人ひとりの幸せな暮らしをお届けすること」です。下記の書籍を読むことで、これまで以上に「お客さまはどういう点を不安に想われるのか」、「私たちプロはなにを学ぶべきなのか」を改めて感じることができました。
同時に、お客さまの立場でも「学び」は有益なはず。これからリノベーションを検討されている方、そしてマイホーム探しをされている方も、ご興味があればぜひご一読ください。
【住宅購入の思考法】
株式会社TERASSの代表である江口亮介氏の著書です。東京を中心に、不動産売買のエージェント事業で急成長している会社です。
この本では、若い夫婦が実際にマイホーム購入に至るまでのプロセスと葛藤が、小説風に描かれています。マイホーム探しで「心が折れそうになる情景」の描写が、とてもリアルで共感できました。
不動産の仲介人は「不動産売買を過不足なく取りまとめるプロ」ではなく、売主もしくは買主のために「中長期の視点も含めて、最適解を探そうとする知識とプライド」が大切なことを改めて感じました。
ただし、どんな選択においても最適な答えは一つではありません。お客さま自身が「本質的な課題を見極める力」を持つことと、同時に「正しく判断するための考え方」を身につける必要性も述べられています。甘言だけでなく、厳しい意見もわかりやすく記載されている良著です。
江口氏のブログ(週刊ダイヤモンド) は「コチラ」から読めます。
【リノベーションコーディネーターハンドブック】
当社も加盟している一般社団法人リノベーション協議会が、プロリノベーター育成のために発行している書籍です。この書籍をテキストとして、2022年からリノベーションコーディネーター( RCN)資格もスタートしています。
マイホーム探しの一般的な流れ、適切なファイナンスの考え方、リノベーション工事の基礎知識、断熱など性能向上リノベのノウハウなど多岐にわたる内容が書かれていますが、とても分かりやすく図解されているので、お客さまの立場でも無理なく読み進めることができます。
当社の不動産部スタッフ、リノベ部スタッフもほとんどがRCN資格を取得済みです。ワンストップの流れや、リノベーションの技術的な部分をしっかりと把握されたい方におすすめです。
リノベーション協議会のオフィシャルページは「コチラ」です。
【徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと】
リノベーションを検討している方にとっては、すでに「古典」かもしれません。ちきりんさんのベストセラーです。Amazonの書評では反対意見も書かれていますが、特に自宅リノベを検討中の方は一読の価値ある書籍だと思います。お客さまの意見と、事業者側の想いはどうしても異なります。その差について、筆者の体験を通じて具体的に解説してくれています。
ただし、オシャレなリノベーションのヒントを学ぼう…という方にとっては、少し情報不足かもしれません。この本が提起しているのはデザイン性についてではなく、会社選びや工務の中で「知っておくと、スムーズに進みそうなポイント」です。
実際のところ、リノベ業者としてはこの本に書かれている内容に「100%同意」は出来ません。それでも、お客さまの視点を学ぶという面においては、私たちにとって大変有益な本でした。
同時に、お客さまも「この本の内容が絶対に正しい」と考えるのではなく、一つずつの疑問に対して、実際に依頼するリノベ会社が「きちんと説明できるか」を問う際のヒントになると感じました。
ちきりん著「徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと」
【正直不動産】
今年、NHKでも再びテレビドラマ化されたため、ご存知の方も多いと思います。ブラックなイメージが付きまとう「不動産業界」の中で、嘘がつけなくなった営業マンがどのようにお客さまと付き合っていくのか。
売買のことだけでなく、賃貸事情も紹介されていますし、マンガだけに少し過度な表現もあります。それでも、不動産業界の「ブラックな日常」を知っていただける、優れたエンターテインメント作品です。
テレビドラマもU-Nextなどの動画サイトで公開されているようですので、マンガ or ドラマのいずれかでご覧いただければと思います。
正直不動産(ビックコミック/小学館)のサイトは「コチラ」です。