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スケルトンにするメリットとデメリット

今年6月にブログでご紹介した「大濠ハイツ」のリノベーション工事(過去のブログはこちら)が、本格的に再開しました。


大濠公園までほど近く、六本松までも徒歩圏内のステキなヴィンテージマンションです。こちらを一旦フルスケルトンにして、リノベーション工事をさせて頂いています。

今回、なぜ工事を一時中断したかと言うと、築年数が古いこともあり、設計資料では「構造(躯体)壁」か「造作(解体してもいい)壁」かが判別できなかったため、一部解体してみなければ「新しい間取りの確定」ができなかったからです。

そこで、まずは一旦スケルトン状態まで解体し、実際の状況を元にレイアウトとプランニングを進めていくことになりました。


結果的には「解体したかった箇所をすべて壊せる」ことが判別したため、お客さまのご要望に近い間取りに変更できることになりました。リノベーションのクオリティアップという面ではすべて前向きに進んでいるようにも見えますが、実はこの作業には「メリット」だけでなく「デメリット」もあるんです。

 

【1つ目のデメリット=工期が延びる】

リノベーション工事では、本当に数多くの職人さんたちと協力しながら工事を進めていきます。それらのスケジュールを上手に組んで、段取りよく完工までの責任を持つのが現場監督の仕事なのですが、なにせ間取りが決まっていない状態ではすべての手配がストップしてしまいます。

そのため今回のようにスケルトン状態で一旦ストップし、そこで間取りを検討する時間を確保した場合、1ヶ月以上工期が伸びる場合もあります。そうすると、結果的にはお客さまへのお引き渡し日が遅れることに繋がります。

 

【2つ目のデメリット=費用がアップする】

今回の事例でもそうだったのですが、間違いなく「解体できる」部分を解体した後に、改めて現場を確認して配管や配電の状態を目視し、その上で追加での「解体」箇所を確定させます。その場合、どうしても追加部分の解体費が改めて発生します。併せて上記の理由で工期が延長した分だけ、現場管理費なども追加発生します。

もう1つ見落とされがちなのが、現在住んでいる家との二重家賃の支払い期間の延長です。新居を購入して住宅ローンを支払われている方も、仮住まいに転居してリノベーションされる方も、どちらにしても費用アップに繋がります。


それでも費用をかけた分だけ丁寧にプランニングでき、理想の間取りへとつながることにもなるので、大きなメリットがあるのも事実です。

日本では「早い、安い、美味い」や「エブリデー・ロープライス」が歓迎されているのは事実ですし、生活者として助かるのは同感です。しかし、レストランに置き換えて考えると「きちんとした生産者から仕入れた食材を、実力のある料理人があなたのオーダーに応じて作るオリジナルのフルコース料理」が、ある程度コストがかかるのは当然とも言えます。

誤解を恐れずにいうと「スケルトンベースのリノベーションは(ファミレスのコース料理とは異なり)、完全フルオーダーのサービスなので、どうしても時間とコストはかかる」ということです。

それでも、私たちは「お客さまのために無駄なコストを省く」ことをもちろん大切にしています。その上で、長く住まわれる家だからこそ「安心&安全、そして住んでからの満足度」も同じように重視したご提案を進めたいと考えています。

 


解体前は上記のよう間取りだった「大濠ハイツ」ですが、お一人暮らしを予定されているお客さまが「ちょっと贅沢なオトナ暮らしの空間」へと改装されている途中です。

近日、確定したプランをご紹介しますので、よろしければ皆さんもそれぞれの立場でお考えになってみてください。課題は「広いリビングと収納、あとは簡単な寝室があればOK。ただし、キッチンは下記の商品を使って欲しい」ということ。皆さんなら、どのようにレイアウトされますでしょうか?

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