お客さまから「今後、リノベーション費用は上昇するのか?」と、お問合せを頂く機会が増えてきました。
もちろん当社スタッフも、常にお客さまと同じ気持ちで「コスト削減」できるよう各所にアンテナを張って動いていますが、ご存知のような社会情勢の中で、現実的には「上昇することになる」と感じています。
経済産業省のホームページには「経済解析室」という、私たちが読んでも分かりやすく経済の動きを紹介されている人気コーナーがあります。そこに「いつまで続くウッドショック;価格の高止まりが需要に影響?」というコラムが掲載されていました。
現場で絶対に欠かすことができない合板や集成材の値段が、昨年から一気にアップしています。さらに、ロシアによるウクライナへの侵攻を受けた後、ロシア製木材の国内輸入停止措置がスタートしたため、今後ますます木製材の価格は上昇することが見込まれています。
実際の市場では、2020年と比べて実売価格で2倍以上となっている製品もあり、一部の材木などでは4倍程度まで価格が上昇しています。それどころか、材料の品薄で「工事が進められない」現場もあるほどです。
実際には木製品だけでなく、原油やアルミ、銅などの原材料不足に伴う値上げ、半導体不足、コロナ禍に伴うロックダウンによる品薄、そしてさらに円安による輸入コストの上昇など複合的な要因により、大手住宅設備メーカーの製品も次々と値上げが予定されています。
※ 上記はリフォーム産業新聞社のまとめによる。
このような状況の中で、少しでも価格上昇を軽減できる方法があるとすれば、一つは「できるだけ早く、工事を発注して頂くこと」であり、もう一つが「工期を比較的長く確保して頂くこと」です。
リノベーションだけでなく、新築戸建も新築マンションも、今後じわじわと長期にわたり価格上昇が続いていくことになると思います。少しでも「お得」にこだわりたい方は、マイホーム探しやリノベーション工事の動きを早められる方がいいかも知れません。