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【ワンストップで考える_24】専属専任、専任、一般媒介の違い

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スーモやふれんずなどの不動産サイトを見ていると、媒介契約の欄に「専属(専任)、専任、一般」というような種別が記載されています。当社サイトをご覧いただいている方は「マイホームを買いたい方=買主」だと思いますが、買主にとっては「ほとんど気にする必要はない情報」なんです。

この契約は、あくまで売主とその依頼を受けた不動産会社が結んだ契約形態について記載しているものです。ですので、買主は「どの不動産会社を通じても、内覧&申し込みできる」というのが正しい知識です。

 ※ だからこそ、ネットに載っている物件は全てはぴりの!でもご案内できる訳です。

有名な話ですが、アメリカでは売主から依頼を受けたエージェントは、買主から相談を受けることは出来ません。難しい言葉ですが、両方の代理人になると「利益相反関係」になるからです。


売主が「高く売りたい」と考えるのは当然ですし、逆に買主が「安く買いたい」と考えるのも当然です。同様に、売主が「物件の問題点など、詳しく聞かれたくないなぁ」と思う心情は理解できますが、買主は「どんな細かなことでも知りたい」と思うのが当然ではないでしょうか。

だからこそ、契約に厳格なアメリカでは売主と買主の代理人を同時に行うことは認められていません。日本で一般的な「両手仲介」は、裁判で言うと「弁護士と検察官が、一人二役を果たすような商取引」なので、アメリカ人から見ると「ムリでしょ!?」と言うことになる訳です。確かに、日本の宅建業法では規制されていないものの、消費者保護の観点からは「それでいいのかな」という疑問は感じます。

それでも、買主にとってあまり意味を持たない契約形態が、どうして不動産サイトには掲載されているのか。うがった見方かも知れませんが、一般ユーザーがネットを見て「専属って書いてあるから、この会社でしか見られないのだろう」と勘違いすることが狙い…と言えるかもしれません。

ビジネススキームから考えると分かりやすいのですが、スーモやアットホームなどを見ている買主(候補者)は、不動産サイト運営会社にとって「本当のお客さま」ではありません。なぜなら、どんなビジネスでも「お客さま=お金を払っている人」だからです。

つまり、サイトの運営会社にとっては「物件を掲載してくれている不動産会社」が本当のお客さまです。そして、広告を掲載している不動産会社は「売主だけでなく、買主からも仲介手数料が欲しい」と思っている訳ですから、サイトを見た人が「専属」の意味を勘違いしてくれることは大歓迎…と言うことができます。


ちなみに、物件を「売ってもらおう」と不動産会社に相談すると、多くの場合は「しっかり営業活動するためにも、専属専任契約(または専任媒介契約)をオススメします」と言われます。

不動産売買に限ったことではありませんが、なにごとにもメリットとデメリットがあります。さまざまな情報サイトで「一般がいいか、専任がいいか」については議論されていますが、当社にアドバイスを求められた場合には「一般媒介で2社ぐらい依頼すること」をオススメしています。

※ その理由は長くなるので省略しますが、詳細を知りたい方は当社イベントにご参加ください。

当社のサイトをご覧いただいている方はご存知かと思いますが、はぴりの!では基本的に「買主側の仲介」しか行っていません。

買主の代理人として誠実に仕事しようとすればするほど、売主の代理人を行うことは道義的に難しくなるからです。マイホーム購入を考えている方に、まずは正しい不動産売買の知識をお届けしたい。私たちはリノベーションだけでなく、不動産売買においても「安心と安全」を高めていきます。

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