Enjoy at Home vol.04
暮らしと仕事を
両立させる家
2020.09.01
- photo : Norito Nagatomo
Enjoy at Home vol.04
2020.09.01
これからの暮らしの在り方を先取りした実例をご紹介する Enjoy at Home プロジェクト。今回は、在宅で仕事をするウェブデザイナーさんのお家です。家族がストレスなく暮らせて仕事にも集中できる、そんな職住隣接の家づくりについてお話を聞きました。
ご主人
フリーランスでウェブ制作の仕事をやっています。
10年前に独立してからずっと自宅で仕事をしてきましたが、
結婚して子供もできて、これまでの賃貸住宅だと
どうしても仕事と生活を分けづらくなってきました。
それで「そろそろ事務所を借りたほうがいいかな?」と、
妻に相談しました。
奥さま
私も最初はそれがいいと思ったんですけど、
事務所を借りると、当然支払いは増えます。
それなら「買う」という選択肢もあるんじゃない?
という話になったんです。
そこからは購入も視野に入れて考えるようになり、
最終的に出した答えが「中古リノベ」でした。
ご主人
中古リノベーションなら、
今の家賃と変わらない支払いで、
「仕事と生活を分けやすい家」が
つくれるかもしれないと思ったんです。
そして見つけたのがこの家です。
築40年の古いマンションでしたが、
何より110㎡ある広さが魅力的でした。
▲リノベーション前の間取図。これを見た瞬間、「洋室1」を仕事部屋にするイメージがすぐに沸いた。
▲玄関から入って右側が仕事部屋。土間で隔てたことにより、仕事空間の独立性が確保された。
▲土間の縞鋼板が、仕事と生活の境界線の役割を果たしている。
ご主人
玄関を土間にするプランは、
はぴりのさんから提案してもらいました。
靴を履いて移動しないといけないので、
オンオフの切り替えがしやすいんです。
奥さま
2歳の子供が、主人の仕事部屋へ
押しかけることもほとんど無くなりました。
以前は仕事を中断させてしまわないよう、
子供を制止するのが大変だったから、
私もすごく助かっています。
ご主人
日中、妻と子供が過ごす空間と程よい距離もでき、
仕事に集中できる環境になりました。
家族との時間をたくさん作れて、
仕事にもしっかり打ち込める。
自分にとって理想的な家ができました。
▲仕事部屋は壁2面を躯体現しにした。室内窓はリクシルのデコマド。メインデスクはokamuraの上下昇降式デスク「スイフト」を愛用している。
▲堅牢なつくりに定評があるイキクッカの本棚には、デザイン書やイラスト集、写真集などが並ぶ。
奥さま
リノベーションは基本的に、
シンプルにしようと思いました。
間取りも大きくは変えていません。
白い箱をつくって、そこに家具や好きなものを入れて、
自分たちらしい空間ができたらいいなと考えました。
ご主人
ぼくも妻も、ピカピカの家というよりは、
築40年の古さをどこかに残しているような、
そんな家にしたいという思いがありました。
あとは家族みんなが暮らしやすいこと。
それをはぴりのさんがカタチにしてくれました。
▲風通しのいいリビングは、梁を躯体現しにした。「アクセントになっていて気に入っています」と奥さま。
▲壁面収納に、みんなが好きなものを置いて楽しんでいる。色鮮やかなマティスのアートポスターが目を引く。
▲「ソファに座ってみんなで映画を観たり、本を読んだりするのが、我が家のEnjoy at Homeです」
▲絵や植物が映えるよう、壁紙とカーテンは白で統一。
▲前の所有者さんが残していった照明器具。「”継承”がぼくたちの裏テーマでした」
▲リラックスタイムはモダンジャズをレコードで。
▲リビングの一角につくった子供用スペースには、宝物がいっぱい。
奥さま
わたしはキッチンが一番気に入っています。
料理の時間は自分にとって、
大切な「ひとりの時間」。
料理に集中しやすい壁付けにしました。
奥に収納スペースを広く取ったことで、
料理本や私物をいろいろと収納できるし、
キッチンは自分の部屋みたいな感じです。
冷蔵庫はみんなが使いやすいことを最優先して、
手前にどーんと置いたんですが、
これは本当に大正解でした。
▲使いやすさを重視して選んだTOTOのキッチン。上部の造作棚は、切った野菜や洗い物を置いたり、料理道具を吊り下げたりと大活躍。
▲「気に入った器を少しづつ集めていくのが楽しいです」と話す奥さま。料理の時間は大切な「自分の時間」だ。
▲念願だったウォークインクローゼット。快適に暮らすため、寝室にも広めの収納スペースをつくった。
▲誰かが入浴中でも洗面所やトイレを気兼ねなく使えるよう、脱衣所にIKEAのシャワーカーテンを設置した。
▲空が広く見渡せて、緑地も見えるこの景色が、夫婦共に気に入っている。
ご主人
実は、はぴりのさんとはもともと
仕事でのお付き合いがあったんです。
代表の山崎さんの考え方や、
その仕事ぶりを見てきて信頼していたので、
家を買おうと思った時、迷わず相談しました。
奥さま
はぴりのさんが物件のことを丁寧に調べて、
買うべきかどうかをジャッジしてくれたので、
私たちもすごく安心でしたし、
自信を持って買うことができました。
ご主人
築40年という古さも含めて、
この家をすごく気に入っています。
住人の皆さんもこのマンションを
愛しているのがわかるんです。
前オーナーさんから受け継いだこの家を、
自分たちも大切にしながら、
暮らしていきたいと思っています。
はぴりのスタッフ
どんなに素晴らしい「家」も、住む人の幸せがあってこそ。リノベーションはあくまで手段であり、目的ではありません。そんな思いを、改めて認識できるご家族に出会えました。
昭和の時代には「24時間働けますか?」と皆で歌い、世界から「ワーカホリック」と言われた日本人も、ついに仕事と生活のバランスを意識するようになりました。
家族が元気に、毎日笑顔で暮らせる家を、ムリのない支払いで購入できる。そんな当たり前の「夢」が叶う社会を、私たちはたくさんの仲間と、そして当社を選んで頂いたお客さまと共に目指していきます。