はぴりの!でリノベーションプランナーとして活躍する松井さん。28歳という若さで、このたび中央区警固にある中古マンションを購入しました。「自分のような20代の人にこそ家を買って欲しい」と、松井さんは言います。それは何故?本当に若い時に買ったほうがいいの?お金のこと、リノベのこと、暮らしのこと、松井さんにホンネで話してもらいました。
第1話
──
まずは松井さんのプロフィールを教えていただけますでしょうか?
松井さん
松井貴海、福岡市出身の28歳、独身です。
はぴりの入社2年目でリノベーションプランナーの仕事をしています。
はぴりのに入る前は、ユーチューバーとして活動していました。
──
ユーチューバーだったんですね。
確かに松井さんはハツラツとした印象で喋りも上手だし、
ユーチューバーをやっていたというのもうなづけます。
松井さん
もともと自分で何かやりたいというタイプの人間なんです。
それでYouTube活動をやっていたんですが、
たまにバズることはあっても
収入を持続させることは難しかったですね。
それで一旦YouTubeに見切りをつけて、
何か専門的な知識や技術を身に付けようと思い、
興味のあったリノベーション業界に飛び込みました。
▲現在はぴりの!のリノベプランナーとして、忙しい日々を送る松井さん。
──
それではぴりのに入社したというわけですね。
では早速、本題に入ります。
今回松井さんは中古マンションを購入されたわけですが、
20代で家を買うって早いですよね?
松井さん
早いと思いますね。
ぼくの周りに2人いますけど、
どちらも結婚してから家を買ったので、
独身の20代が家を買うのは珍しいと思います。
でもぼくはもともと、早く家を買いたかったんです。
──
それはどうしてですか?
松井さん
うちの実家は百道浜にあって、
立地環境は良いんですが賃貸なんですね。
過去に買おうとしたこともあったんですけど、
「まだいいか」という感じでズルズルと今に至り、
周りはもうすぐローンが終わろうとしているのに、
うちは永遠に家賃を払い続けないといけない。
そのことを両親がすごく後悔しているんです。
──
なるほど、ご両親の後悔をそばで見てきて、
「自分は家を買おう」と思ったんですね。
松井さん
はい、それも若い時に。
年を重ねるとお金が借りづらくなるし、
はやく買ったほうがローンも早く終わって、
そのぶん老後が楽になりますよね。
しかも若いうちに家という資産が持てて、
社会的信用も得られます。
家は早く買ったほうが
メリットが大きいと思うんです。
▲松井さんが購入した築45年の中古マンション。警固交差点の近くで利便性は抜群。50㎡(壁芯)の広さで、1人暮らしにはちょうどいいサイズ感だ。
──
たしかに早く買う方が、遅く買うよりも
メリットは多いのかもしれませんね。
ちなみに、この物件を買おうと
思ったきっかけは何ですか?
松井さん
結婚を考えていた彼女と
1月にお別れしたことがきっかけです。
(※このインタビューは4月に行われました)
──
え?ちょっと予想外の答えですが、
それはどういうことでしょうか?
松井さん
実は結婚を前提にお付き合いしていた
彼女がいて同棲もしていました。
それで半年ぐらい前に、将来に向けた
マイホーム探しを2人ではじめたんです。
──
はい。
松井さん
自分がいいと思った物件でも彼女がNGだったり、
周りの声もあったりでなかなか決まらなくて、
その時は家を買えなかったんです。
その後、2人の間でいろいろとすれ違いもあり、
結局彼女とはお別れすることになりました。
それが1月の話です。
──
つい最近ですね。
松井さん
同棲を解消したので次の家を探さないといけない。
でも家賃は払いたくない。
「じゃあ、買うか!」ということで、
この物件を見つけたのが2月です。
社長に「この物件よくないですか?」と言ったら、
「よし、明日見にいこう!」と言われて、
次の日2人で見に行ってその場で購入を決めました。
──
展開が早いですね(笑)
松井さん
1月に彼女とお別れして、
2月にこの物件を見つけて、
3月にもう売買契約ですもんね。
自分でもすごい展開だなって思います。
──
見学したのはこの物件だけだったんですか?
松井さん
この物件だけです。立地も最高だし、
自分が1人で住むのにピッタリのサイズ感で、
窓からの景色も気に入りました。即決でした。
▲バルコニーからは警固の街が見渡せる。
──
家を買う時って勢いも大切なんですね。
でも実際に住宅ローンを組むことに
不安は無かったんでしょうか?
松井さん
不安ですか?無かったです。
賃貸でもどうせ家賃を払わないといけないので。
住宅ローンを借りることへの
不安や恐怖はまったく無いです(キッパリ)。
──
おー。それはすごいですね。
ちなみに家を買うために
貯金はしていたんですか?
松井さん
してないです。
──
おー。
松井さん
貯金はないです。
──
貯金が無くても家は買えるんですね?
松井さん
貯金がなくても家は買えます(きりっ!)。
全部ローンでいけます。
未来の自分に託せます。
ただこれは、ぼくが20代だからだと思います。
──
なるほど、若いからこそ貯蓄がなくても、
フルローンでのマイホーム購入が可能になるわけですね。
ちなみに所持金ゼロでも買えるんですか?
松井さん
「手付金」は必要になります。
ただ手付金は頭金とは違い、
ローンが通ったあとに還ってくるお金なので、
一時的にでも用意できれば大丈夫です。
──
住宅ローンの審査はすんなり通ったんでしょうか?
松井さん
実は2社連続で落ちました。
──
2社連続で・・・
松井さん
はい。それは貯金のせいではなくて、
この物件購入が「投資用」と疑われたらしいんです。
都心部で50㎡未満(登記簿上の内寸)、僕が独身という
トリプルスリーが原因ではないかと聞いています。
──
投資用と疑われると
住宅ローンって通らないんですね。
松井さん
そうなんです。
ぼくも今回初めて知りました。
すっかり買う気でいたし、
ここでの暮らしを思い描いていたから、
落ちた時はがっくりきました。
でも、うちの不動産部スタッフは諦めませんでした。
別の銀行さんに粘り強く話を持っていってくれて、
なんとか審査を通過することが出来たんです。
ローン通ったよっていう報告を会社で受けた時、
思わず「よっしゃーーっ!」って叫んじゃって、
みんな爆笑してました(笑)
松井 貴海
Kiyomi Matsui
福岡市出身の28歳。新卒で入社したアパレル企業を退職した後、YouTuberとしての活動期間を経て、2021年に株式会社はぴりのへ入社。現在リノベプランナーとして活躍中。趣味はバスケットボール、動画鑑賞。
家は人生で最も大きな買い物で、大抵の人は買うことに慎重になります。ましてや20代独身で「買おう」と考える人は少数派。自分も20代の時、家を買うなんて考えなかったし、漠然と「若い自分に家なんて買えるわけない」と思っていました。でも実は、若いからこそ買えるという側面もあるんですね。
若いうちに家を買ったほうが良いかどうかは、その人のライフプランによって異なり、正解は無いのかもしれません。ただ、購入の経緯を楽しそうに話す松井さんを見て「家を買うことについて、そんなに難しく考える必要はないのかもしれない」と感じました。
次回は松井さんに「リノベーションによる家づくり」について話をお聞きします。お楽しみに!