

Enjoy at Home vol.13
いい空気、いいくらし
with パナソニック
2022.10.14
- photo : Norito Nagatomo
Enjoy at Home vol.13
2022.10.14
これからの暮らしの在り方を先取りした実例をご紹介する Enjoy at Home プロジェクト。今回は企業コラボ第3弾として、はぴりのとパナソニックが協業してつくり上げた、断熱と空気質にこだわった家をご紹介。プロジェクトの中心メンバーであるパナソニック ハウジングソリューションズ株式会社の藤原さんにお話を伺いました。
性能向上リノベ デザインアワード 2022 にて「選考委員賞」を受賞しました。
▲断熱と空気質を改善することで、健康に暮らせるだけでなく省エネも実現。カーボンニュートラル時代にふさわしい家が完成した。
▲パナソニック ハウジングソリューションズの藤原さん。前回のコラボ「IoT&ボタニカルな家」に続き、今回のプロジェクトでも中心メンバーとして携わった。
パナソニック 藤原さん
今回、我々とはぴりのさんの協業で作り上げた
モデルルームは「いい空気、いいくらし」がテーマです。
室内の空気質にとことんこだわった家づくりをおこないました。
一番のポイントは「気調システム©」です。
24時間自動で換気をしてくれるシステムで、
吸気の際は高性能フィルターで花粉やPM2.5を遮断し、
キレイな空気を家の中に送り込みます。
さらに熱交換機能によって、換気をしながら
室内温度を一定に保ってくれます。
そしてもうひとつのポイントが「断熱」です。
断熱材は弊社の商品ではありませんが、
断熱性を高めるリノベーション工事をおこなっています。
断熱工事と弊社の気調システムを組み合わせることで、
様々な相乗効果が生まれました。
空気は常にキレイで、夏も冬も快適な温度環境、
冷暖房のエネルギーロスも抑制されて、
年間8万円ほど電気代が削減できます。
CO2の排出量も抑えて、住む人も健康になれる。
地球にも人にもやさしい家が完成しました。
▲パナソニックの気調システムが、この家の空気質をコントロールする。
▲天井裏に取り付けた換気ユニットとダクトが、家全体の24時間換気を行う。
▲壁の内側には、高性能な断熱材「ミラフォームラムダ」を設置。
▲二重窓にすることで、遮音性+断熱性も向上。
▲各所の天井に埋め込まれた「エアイー」が、空気の汚れや匂いを抑制。
▲断熱性を高めるリノベーションによって、断熱性能は0.828から0.238へと大幅にアップ。国内ZEH基準を超え、世界で最も厳しいHEAT20 G3をクリアした。
パナソニック 藤原さん
私は東京から福岡へ異動してきたのですが、
こちらの空気の状態はあまり良くない印象で、
澄んだ青空を見る機会が少ないように感じます。
PM2.5や黄砂で悩んでいる人も多いですよね。
このモデルルームに来場された多くの方々に
「いい空気」の重要性について、共感して頂きました。
私自身もプロジェクトを通じて、
気調システムの良さを再確認できたし、
断熱とセットにしてこそ意味があるということを、
はぴりのさんに教えて頂きました。
自分が家を買うなら、絶対に
断熱も気調システムも入れたいですね。
▲床に高低差を付けたリビングスペース。壁と天井はコンクリートの質感を活かした塗装で仕上げた。
▲キッチンはパナソニックの「いろりダイニング」を採用。IHクッキングヒーターを両方向から操作できる、最新型の対面キッチンだ。
▲キッチン収納は奥の物も取りやすい造りになっている。
▲コロナ禍以降、採用する人が急増したというタッチレス水栓。
▲カップボードもキッチンと同シリーズで揃えた。西日が防げるバーチカルブラインドはサンゲツのもの。
▲リビングに隣接した寝室にガラス扉を採用したことで、空間に拡がりをもたらしている。
パナソニック 藤原さん
築41年の中古マンションがここまで生まれ変われる、
という驚きを皆さんにご提供したくて、
パナソニック最高クラスの設備を惜しみなく投入しています。
主役はLクラスのキッチン「いろりダイニング」です。
奥行き80cmのちょうどいいサイズの天板には、
両方向から操作可能なIHヒーターを搭載しています。
そのままテーブルとしても使えるので、
囲炉裏のようにコンロを囲んで食事や会話が楽しめます。
トイレはアラウーノのLクラスを採用しました。
陶器ではない有機ガラス系新素材を使っていて、
水を流すたびに自動で洗浄してくれるのが特徴です。
お手入れの回数を激減できます。
浴室もLクラス(最上級クラス)です。
酸素の泡で毛穴の中までキレイになって、
保温・保湿効果もある「酸素美泡湯」が備わっています。
▲トイレはタンクレスのデザインに合わせてミニマルな空間に。照明もあえて照度を落としている。
▲Lクラスのバスルームには酸素美泡湯も導入。
▲洗面台もパナソニックのLクラス「ラシス」を採用し、上質な空間に。
▲洗濯パンはキッチンの横に配置。使わない時は扉で隠せるようになっている。
▲洗濯パンとクローゼットをつなぐ通路に、部屋干しファン「せんたく日和」を設置。キレイな空気の室内で、洗濯が完結できるようにした。
▲収納力のあるウォークインクローゼットをつくることで、家全体がスッキリとする。
▲寝室にはシェルフを設置。室内窓がデザインのアクセントになっている。
パナソニック 藤原さん
福岡に来て4年半が経ちますが、
はぴりのさんに出会えたことが、
一番良かったと思っています。
最初に山崎社長から「安心・安全な家づくりが第一」
という話を聞いて、え?デザインが一番じゃないの?
と驚いたことを覚えています。
このモデルルームもまさに、
安心・安全な家づくりが実践されていますよね。
「リノベーション会社同士の垣根なんか取っ払って、
皆で一緒に良い家づくりをしよう」という、
山崎社長の姿勢にも影響を受けました。
我々もメーカー同士競うだけでなく、
共に協力してより良いものを世に提供したい。
そう考えるようになりました。
ぜひコラボレーションの第3弾もやりたいですね。
とはいえ、商品ありきでは意味がないので、
時代が求めていることをちゃんとキャッチして、
それに対する良い提案ができる時に、
次のプロジェクトが実現するのだと思います。
はぴりのスタッフ
パナソニックさんとの初回協業時には、「IoT」をテーマにしたリノベーションを実施させて頂きました。
今回は「空気質の改善」という目に見えにくいテーマを掘り下げていく中で、断熱のこと、省エネ家電のことなど、さまざまな気付きがありました。
リノベーションが社会で広く認知されるようになったからこそ、これからは単にオシャレな暮らしの場を実現するのではなく、社会の課題に対しても有効な手段を提案していく必要があります。
パナソニックさんだけでなく、サンゲツ、YKK AP、新出光、ジューテック、リコシスさんなど、さまざまな企業との協業で実現した今回のプロジェクトを通じて、パートナー企業の皆さんと深い信頼関係を結べたことも、これからの大きな力になると信じています。