お客さまから「戸建リノベは対応可能か?」と、お問合せを受けることがあります。正直なところ、仕事の比率としては1対9ぐらいで「マンション優勢」ですが、もちろん戸建リノベもご対応可能です。
今回ご紹介するのは、ワンストップで「マイホーム探し+リノベーション」を担当させていただいた戸建(平屋)です。実は、中古物件ではなく土地として売られていたんですが、資料をよく見ると「古家付き」と記載されていました。
一度は売主さんから「解体やむなし」と思われていたお宅ですが、とってもセンスの良いご夫婦の力で見事に再生しました。インタビューでは、ご夫婦が家探し中に感じていたこと、そしてリノベ後の暮らしで感じられたことを聞かせていただきました。
戸建リノベはマンションと比べて自由度が高いものの、その分予算もアップしがちです。だからこそ、大切なのはハードとしての「建物」のリノベではなく、家族の暮らしをいかにアップデートしていくかだと思います。
予算と自分たちが目指す暮らしをどう両立するのか。インタビューからは、そんな難しい課題に自然体で向き合われたご夫婦の変化が感じられます。
本宅は木造をベースにしつつも、軽量鉄骨も使われた珍しい工法のお宅でした。内部に関してはほぼスケルトンにした上で、耐震や断熱なども考えた補強を行いつつ、ご夫婦の暮らしに合わせたプランをご提案。戸建としてはコンパクトな71㎡でしたが、だからこそムダのない間取りが実現できました。
それよりも、ステキな空間に仕上がった一番の理由は、お客さま自身が「実現したい空間のイメージ」が明確にあったことです。古家具が似合う空間を目指されていたので、それらがマッチするように「余白」を大事にしています。
だからこそ「いま」が気持ちいいだけでなく、10年後も20年後も、ご夫婦が笑顔で暮らせるような空間になりました。
それでも、ご主人はマイホーム購入に向けて何枚も(もしかしたら、何十枚もの)エクセルを作成し、新築、中古、戸建、マンションのコスト比較表を作成されていました。当然、物件の購入を決定された後もリノベ部分の予算を意識されており、トータル予算の中に収めることを目指されていました。
もしかすると、金額だけでは「パワービルダーの新築2階建て」を選ばれた方が安かったかもしれませんが、間取りや設備の自由度を考えると、リノベーションの方が満足度は高いと(勝手ながら)信じています。
これからも、お二人で仲良く「心豊かな暮らし」を満喫されてください。