現在、城南区でリノベーション中のマンション(S様邸)を担当している森です!
まだ勉強中の身ですが、そんな状況だからこそ「リノベーションに興味がある方」と同じ視点で「実際に完成するまでの流れ」をご紹介したいと思います。今回はその初回として「解体までの流れ」をご紹介させて頂きます♪
まずは今回工事させて頂いている物件のご紹介です。
城南区片江にある築浅(1996年築)物件で、近くにはスーパーやコンビニもあり(どちらも徒歩1分)、天神や博多駅に向かうバスも日中は10分間隔で通る非常に立地の良いマンションです。
【販売業者さんにもらった図面】
最初は実測に基づかない販売図面をベースにリノベーションプランを考えるので、実際に採寸してみると「違うやん!?」ってことがたくさんあります。ですが、それを「どうにかしていく」のが(先輩たちによると)「腕の見せ所」だそうです。
【改装後の図面】
こちらが工事直前(解体前)にお客さまにご提出した「ほぼ確定した改装図面」です。
なんで「ほぼ」かと言うと、中古物件を購入してリノベーションする場合「所有権が新しいお客さまに移転していない」状態では、壁や床などを壊した上での詳しい内部調査が出来ないからなんです。
建築時の図面があったとしても、躯体内部の配管や床、天井の仕上げは微妙に位置が違ったりします。ですので、物件がお客さまのものになって、必要な部分で解体を伴う調査を行った上で、初めて「図面を確定」させることが出来るんです。
これまでの現場でも「壁を壊してみると、こんなところ(図面と違う場所)にパイプが通っていた」ということもありました。ぶっちゃけて言うと「開けてみないとわからない」ことも多いんです。
お客さまの立場では「そんなので急に費用がアップしたら困る!」とご心配されると思いますが、実際には事前調査と長年の経験で「予想出来ている」ことが多いので、過去に多額の費用が追加になった例はありません。
ただし、所有権移転が終わったら「翌日からガンガン工事をして、一日も早く住めるようにしてね!」というご希望を頂いても、「長期的に安心&安全な住まい作りのために、少しだけ解体前後に最終調査をする時間を頂きたい」とお願いしている理由が上記なんです。
それでは、具体的な解体の流れに戻りますね。工事初日の解体前に、まず最初に行う作業が(地味だけどとっても大切な)「養生」です。
マンション内の廊下やエレベーターに傷がつかないようシートで覆い、破損を防止する作業です。もちろん戸建の場合でも、工事で触らない壁や床に傷つかないようにきちんと養生を行います。
その後、必要な機材や資材をお部屋に運び入れて、間取りの変更ポイントに合わせて撤去部分を解体していきます。
【解体前の和室とキッチン】
【解体後の旧和室とキッチン部分】
それぞれが区分けされていたキッチンと和室、そしてその先の洋室が全貌を現しました!ここまでの解体でおよそ2日間かかります。かなり廃材も出る作業なので、お客さまが現場を見に行かれる際は「汚れてもいい服装」で行かれて下さいね。
リノベの流れを見てみようのは「解体編」はここまでです。次回もどうぞよろしくお願いします!