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理想のマイホームは戸建からマンションへ?

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積水化学の調査・研究機関である住環境研究所が集めたアンケートがとても興味深かったので、一部を紹介させて頂きたいと思います。

2016年の5月に30代から60代以上の男女1,050人(持ち家・戸建/25%、持ち家・マンション/25%、賃貸/50%)を対象にしたアンケートです。

まず全員を対象とした「理想の住まい」のあり方(平屋/二階建て以上の戸建/マンション/その他)結果がこちらです。

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僅差ながらマンションが1位で、2位が二階建て以上の戸建てとなっています。続いて「世代別」のデータを見てみましょう。

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子育てを開始することが多い30代の回答者には「二階建て以上の戸建て」がダントツで人気です。1階には広々としたリビングと和室、それにたっぷりの収納。2階には夫婦の寝室と子どもたち2人のお部屋を配置した4LDK+S。こういうイメージが、これまでの日本の平均的な「マイホーム」のイメージでしたし、だからこそ建売メーカーもそういう「フォーマット」でのプランをたくさん展開しています。

しかし、年代が上がっていくと徐々に「二階建ての戸建て」のシェアが減り、ぐんぐんとマンションのシェアが上がっています。

理由を想像してみると…

・子どもが個室を必要とするのは12才から20才までの8年くらいか、長くても15年程度なので子育て後は「部屋が余る」ことが多い。

・年をとってくると二階にあがるのが億劫になり、結果として掃除も行き届かない「開かずの間」が増えてくる。

・庭の管理が体力的、金銭的に負担になる。

・戸建てがあるエリアよりも、ほとんどの場合マンションが建つ立地の方が都心に近く、病院やスーパーマーケットなど生活に必要な施設が近隣(徒歩圏内)に揃っている。

などが考えられます。

 

世帯別人数

上記は厚生労働所が発表している日本の世帯を「人員別」に見たグラフです。

こちらを見て頂くと分かるように、現在もっともシェアが高いのは「2人世帯」で、続いて「1人暮らし」。その後が3人世帯で、4人世帯はシェア16%程度の4番手です。

初めてマイホームを買う時には、いまの生活が永遠に続くような気がしがちですが、実際には子どもは家を出て行きますし、自分自身も年を重ねて体力も収入も低下します。

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お金に余裕がある方の場合は「便利な立地の平屋」に住むと言う選択肢が魅力的だと思いますが、ほとんどの方にとっては「マイホームは一生に一度のお買い物」です。なかなか最初から「平屋」を建てたり、途中で「立替える」余裕はありません。

だからこそ戸建てを第一希望とされる場合、マンションを買う時以上に「立地と資産流動性(売りやすさ)」を意識されることが重要です。自分がシニア世代になった時に「売るに売れない」家ではなく、「アクティブに暮らす助けとなる家」を買っておくことが大切です。

これからの日本では昭和時代のように自然と人口が増えて、土地の値段が上がっていくことは考えられません。マンションでも戸建てでも、購入後すぐに価格が3割近くも下がってしまう「新築中心」の日本の住宅市場であればこそ、資産を維持していくために「中古物件+リノベーション」が有効だと思います。

 

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