工務店やリフォーム会社の営業マンが「お客さまにおすすめしたい商品」を投票し、そのランキングを決定する「リフォーム大賞2019」が今年も発表されました!
当社スタッフも投票に参加したこちらの調査ですが、リフォーム会社のスタッフよりもメーカーの営業さんたちが注目しているような気がします。ちなみに、評価の基準は下記の4点となっています。
・デザイン
・機能性
・コストパフォーマンス
・施工性
このように複数の指標でランキングされているので、単に「売れている」という順位ではありません。プロが見て「使いやすくて、オシャレで、コスパも良くて、メンテナンスにも優れている」という製品が選ばれることになります。ある意味、住宅設備の「口コミランキング」と言えるかもしれません。
それでは、今回は住宅設備の代表格とも言えるキッチンについて見ていきましょう。
多くの国内メーカーでは、キッチンやお風呂は3つの価格帯に分けられています。普及価格帯(実売で30〜60万円前後)、中級価格帯(60〜90万円程度)、高級価格帯(90万円以上)とイメージして頂ければ分かりやすいと思います。
今回、総合で1位となったラクエラは、キッチンに特化したメーカー「クリナップ」の人気商品です。エントリークラスの商品ながら、引き出しの作り、ステンレスの素材、面材の仕上がりの良さ、収納の「小技」などに定評がある実力派のキッチンです。
また、その他のクラスの商品でもクリナップ製品が上位に食い込んでいるのも特徴です。パナソニックやリクシルなどの総合メーカーと比較しても、キッチンに特化したクリナップのこだわりが発揮されているのではないでしょうか。
ちなみに、普及価格帯のランキングはこちらです。2位のシエラはグレードの展開が多く、コスパよく仕上げたい時にオススメできる製品です。トクラスは人造大理石の品質に関しては信頼できるメーカーなので、Bbは価格を意識しながらも「ワークトップを人造大理石にしたい」時にオススメの製品です。
続いてこちらが中級価格帯のランキングです。1位のステディアは、これまでクリナップの主力だった「クリンレディ」がブランドチェンジして誕生した新シリーズです。新商品ながらも、僅差でアレスタを抑えて1位に輝いています。
最後にご紹介するのが高級価格帯のラインナップです。1位のリシェルSIは、ワークトップにセラミック素材を使い、高級感と実用性を高めた人気の商品です。ランキングに反映されていないキッチンハウスやトーヨーキッチンは、価格的にも「もう一段上」というイメージになってきます。
それから、当社で活用することが多いサンワカンパニーやIKEAなどがどうしてランキングに反映されないか・・・と言いますと、決してそれらのメーカー製品の人気がない訳ではありません。
日本の建築業界の商慣習である「メーカー → 問屋 → 販売店 → お客さま」というビジネスモデルの中で流通する製品を対象にしたランキングですので、通販など消費者に直接販売されるメーカー製品には投票できないようになっているんです。
プロが選ぶ人気のキッチンランキング、今後のキッチン選びの参考にされてください。
次回はお風呂(ユニットバス)のランキングをご紹介します。お楽しみに♪