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リノベの「費用」はなぜ分かりにくいのか?

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リノベーション費用のお問合せを受けた際、当社では一般的に「スケルトンベースだと、平米単価15万円を基本に考えてください」とお話ししています。

また、既存の間取りを活かしたリノベーション(つまり、レイアウト更新がほとんどない場合=表層的なリノベーション)だと、平米単価11万円くらいが最近の中心値となっています。

もちろん、お客さまが選定される設備によっても大きく金額は異なるのですが、リノベーション事業者が工事金額の算出のために「一番知りたい」と考えているのは、工事する現場の「既存状況」です。



例えば、既存のPS=パイプスペース内にある配管の「つなぎ込み口」はどの高さにあるのか。既存床の下地はフラットなのか、凸凹なのか。梁型内部の「実際の梁」はどのくらいのサイズで、電気の配線や排気ダクトを通すことができるのか。

実は、リノベーション工事の難しさは、こういう「既存部との取り合い=上手に組み合わせていく設計と実行力」にあります。

例えば、1枚目の写真のようにつなぎ込み口が高い位置にあると、水回り設備の位置を移動する際には「1mあたり2cm」以上、配管に勾配を付ける必要があります。つまり、床の高さをアップする工事が必要となるわけです。

続いて2枚目のような状態の床下であれば、コストカットの際に利用することが多い「直張りフローリング」をそのまま施工することは出来ません。敷設するためには、下準備としてモルタルを流し込んで「レベリング」する必要があるのですが、それならばいっそ「高さ調整機能付きのフリーフロア」で床下地を組み直した方が、コストもさほど変わらずに「安心&安全」を向上する工事が出来るかも知れません。



私たちが、工事金額をなぜ簡単に口頭で言えないのか。

それは決して「時間稼ぎをしている」のではなく、真面目に見積もりを作ろうと思えば思うほど、既存部の状態をしっかり確認しなければ「お客さまのためになるコストカットの方法が提案できないから」だと、当社では新人スタッフに教えています。

一部のリノベ会社では「定額制」のプランもありますが、私たちの感覚では「現場の状況はすべて異なるので(間取り変更を伴わないリプレイス工事以外で)、定額制はあり得ない(利益を取れる人から取って平均化しているだけで、一部には不利益を被っている人がいる)」と思っています。

お客さまの「安心&安全」を高めながら、オシャレでワクワクする生活の場を「コスト」を意識しながら提案する。

さまざまな原価が高騰している中ですが、お客さまだけでなく私たち自身も「少しでも予算内でお客さまの夢を叶えたい」と考え、日々コスト削減やプランづくりに注力しています。



より詳しい「リノベ工事の実務」を知りたい方は、ぜひ上記イベントにご参加ください。当社のリノベーション事業部の責任者が、しっかりと「工事のポイント」をご説明させていただきます。

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