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大規模リフォームとリノベーションの違い

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はぴりの!はリノベーションを主体とした会社なのですが、一般の方から「大規模リフォーム」と「リノベーション」の違いを聞かれることがよくあります。

その具体的な違いについて、当社最新のモデルルームである「大濠オークマンション」を元にご説明したいと思います。


こちらは大濠オークマンションの改装前後を1枚にまとめた資料です。

一般的に「大規模リフォーム」では間取り自体を見直さず、傷んだ箇所の補修と住宅設備の交換にとどめることが多いようです。もちろん和室を洋室にしたり、収納を作ったりすることはありますが、大きなコストアップにつながる壁の解体、給排水管の移設、床の組替えなどは避けられがちです。

仮に上記図面の「Before」のまま、水回り設備をすべて最新の標準品に交換したとすれば、材料費と改装費の合計で250〜350万円程度ではないでしょうか。その他、室内クロスを全交換して、和室の畳や水回りのクッションフロア、コンセントやスイッチなどの傷んだ部分を交換して400万円程度。ドアと床まで全て交換すれば550〜700万円ぐらいかと思います。

しかし、これではリノベーション協議会が定める「R1住宅」に適合しません。いわゆる「表層リフォーム」や、業者間で言うところの「営繕工事」です。

もちろん、こういった工事でも住みやすくなることは間違いないのですが、暮らしの考え方が「昭和時代のスタイルを前提としている」ことは否めません。


一方、本格的なリノベーション工事では、ほとんどの場合「全解体=スケルトン」がベースです。一旦は宅内すべてを解体し、ゼロベースで「そこに住む家族の暮らしにあった空間作り」を模索していきます。

戸建住宅で言うところの「リノベーション=フルオーダーの注文住宅」で、「大規模リフォーム=規格ベースの建売住宅」という具合でしょうか。

そんなリノベーションと大規模リフォームの違いにおいて、私たちが大切にしていることは「スケルトンにするか」ではなく、「お客さまが実現したい暮らしの本質部分を理解し、そのために必要であれば間取りの更新も含めて解決策を見出すこと」です。


今回のモデルルーム工事に際して、当社とパナソニックさんが共有したイメージ(ペルソナ)は「ボタニカルな空間が好きで、最先端のIoTな暮らしを実現したご家族」でした。

その実現に向けてスケルトンベースで間取りを見直し、アフターコロナの家族の暮らし方を想像し、将来を見据えた最先端のIoT活用方法を検討しました。





もちろん、家族の生活が便利でワクワクするだけでなく、費用(コストパフォーマンス)を意識することも大切です。当社がマイホーム探しをされているお客さまにいつもご説明しているように、今回のモデルルームも「近隣の新築と比べて、半額から2/3のコスト」で収まるように中身のバランスをとっています。

大規模リフォームにもリノベーションにも、それぞれのメリットがあります。どちらが優れているのか、劣っているのか…という比較に意味はありません。その家のそもそもの間取りや家族が叶えたいライフスタイルに合わせて、好ましい選択肢は異なってくるからです。

ただし、1点だけご注意頂きたいのは「リノベーションが可能な事業者は、大規模リフォームにも対応できるが、その逆はなかなか難しい」ということです。

間取りをゼロベースで考えることと、メーカーが提供してくれている設備の中からベストなものを選ぶ(置き換える)という2つの間には、似ているようですが、とても大きな違いがあります。

お客さまの立場から考えると、大規模リフォームやリノベーションで解決したい「暮らしの悩み」を見極めて、その解決に適した事業者を選定することが大切なのではないでしょうか。

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