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【about Renovation】どうして価格表示は「定価」だけ?

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大手の住宅設備メーカーでは、キッチンに3つのグレードを設定していることが多いようです。 リクシルでは最上級がリシェル、中間クラスがアレスタ、標準グレードがシエラです。

PanasonicではLクラスをトップグレードに、ラクシーナ、V-styleと続きます。キッチンに強いクリナップだとセントロ、ステディア、ラクエラという順番になります。



実際の商品を見ると大きく質感や機能が異なるにもかかわらず、実は定価ベースだとそれほど違いがないんです。例えばリクシルの場合、標準品のシエラと中間グレードのアレスタの金額差は、一番シンプルなプランだとわずか17万円です。

ところが、実際にお客さまがお支払いになる(購入される)金額は、シエラだと30万円、アレスタだと60万円くらい…と倍くらいの差がつくことはよくあります。

その理由は「商品のグレードによる『掛け率(割引率)』の差」です。



飛行機のチケット代も、ファーストとビジネス、そしてエコノミーで実売価格が大きく異なるのと同じような考え方なんです。

多くの場合、ハイグレードな商品は1割引、ミドルクラスは3割引、標準品は6割引…ぐらいのメーカーさんが多い気がしますが、実際は各社で様々です。ですので、工務店やリノベの会社に聞かないと「最終的な金額は分からない」というのが実情です。

なんでこういう複雑な仕組みになっているのか…と言われても、メーカーが消費者に直接販売する仕組みではない日本の流通システムだと、どうしても「メーカーは定価しか言えない」という状況になってしまいます。


元々選ばれる商品自体に価格差があるだけでなく、実際は工事する現場ごとの状況でも工事費は変動するので、どうしても「リフォームの金額はわかりにくい」ことになってしまいがちです。

サンワカンパニーやIKEAなど、誰が買っても「定価」というメーカーも少しずつ増えてはいますが、現時点で日本の住宅設備メーカーのほとんどは、こういう「ショールームでは定価しか言えない」というビジネスモデルになっています。

ですので、実際は「定価」を見て検討するのではなく、ご自身の総予算の中で「どのくらいのグレードの商品だったら選べるのか」という私たち事業者からのアドバイスを元に検討をした方が、設備選びはスムーズかもしれません。

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