新築戸建とリノベーション、建築現場のスタッフから見て高いスキルを求められるのはリノベーションだと言われていてます。
実際のところ、現在の新築市場で「本当の意味」での注文住宅はほとんどありません。大手ハウスメーカーのブランド名付き住宅であっても、実際は規格認証を取得したパッケージ住宅の内部間取りを「部分的に変更しているだけ」です(詳しくはコチラ)。一人ひとりと向き合ってゼロから設計する注文住宅は、実際には1割も存在しないと思われます。
現在、新築での主流はプレカット工法(設計図に基づいて、工場で加工された木材を現地で組み立てる工法)やプレハブ工法(木材以外の加工品についても、工場で加工して現地で組み立てる工法)なので、大工さん自身に高い技量は求められなくなりました。だからこそ、短期間で建設できて、結果的にコストを抑えることができる訳です。
特にローコスト住宅と言われるハウスメーカーや注文住宅の会社では、土地造成後1ヶ月以内で建物を完成すると言われています。このような短期間での工事ができるようになったのも、プレカットやプレハブ工法が一般的となったからです。
そもそも、現在のように物価が高騰する時代において、建築費上昇の原因は3つです。まずは資材費の高騰、もう一つは流通費の高騰、最後は人件費の高騰です。この中で、資材費と流通費については日々の業務においてどの会社も絞り込んでいます。ただし、人件費については、単価を下げるとどうしても「経験値の高い職人=優秀な技術スタッフ」は来てくれません。だからこそ、契約単価はアップしつつも、発注日数を減らすことでコストカットを目指している訳です。その点に、プレハブやプレカット工法の家づくりは大きく寄与しています。
ところが、そういった現場ばかりを施工していると、リノベでは当たり前のアーチを作ったり、巾木なしで空間を仕上げたり…という「いつもと違うこと」ができなくなってきます。昔は大工さんが現場で行っていたノミやカンナによる木材加工ですら、経験がない大工さんもいます。現場の工業化によって効率は高まったものの、同時に職人の技は失われていった…とも言えます。
一方、間取り更新を伴うリノベーションにおいては、躯体内部とはいえすべて自由設計でゼロからの構築が求められます。つまり、プランニングや設計時点においても高いスキルが必要です。さらに、リノベには新築のように「セオリー」がないため、現場でも高い対応力と新しい取り組みの学び、それを現実に落とし込む技術力が必要となってくる訳です。
そもそも、リノベは自由度が高いことが魅力ですので、設備選定についても大手ハウスメーカーのように制限はありません。toolboxのキッチンや施主支給の照明器具(取り付けのための仕様書がない場合も多い)のように、大手では「使用不可」と言われるアイテムでも、建築基準法や現場管理のルール、そして安心&安全に影響を及ぼさないことを前提とした上で設置可能です。
さらに、これだけ準備をしても「解体したら、予想していたのとは違う」というトラブル発生も日常です。現場監督と管理者、設計者、営業担当が協議しつつ、お客さまの了解を得て、細部を変更しながら進捗していきます。だからこそ、現場の大工さんたちからも「こういった現場は、好きじゃないとできないよね」という声が聞こえてくる訳です。
また、マンションと戸建のリノベでも、実は必要なスキルが異なります。耐震や断熱、構造上の問題などは戸建の方が必要スキルが多いものの、内部工事に関してはマンションの方が制約が多いため、実は戸建より難易度が高いのが現実です。
建築業にはゼネコンからハウスメーカー、リフォーム会社、個別工事を担う職人まで多種多様な職種があります。その一分野に過ぎないリノベーションですが、技術的知識とデザインセンスを兼ね備えながら、予算管理を含めたトータルコーディネートを実施していくためには、多くの経験とスキルが必要です。
おかげさまで、当社は福岡都市圏で年間50件以上の工事をご依頼いただいています。リノベーションに特化した会社として、これからも皆さまのお役に立てるよう経験を積んでいきます。マイホーム探しもリノベーションも、まずはお気軽にはぴりの!にご相談ください。




























