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【ワンストップで考える_17】論理と感情

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マイホーム探しをされている方にとっても、リノベーションを希望されている方にとっても厳しい現実ですが「予算に上限がある以上、100%希望が叶うことはない」のが真実です。

逆に、予算さえあれば大抵のことは叶います。その場合、そもそもリノベーションではなく新築も選択肢に入ります。ご希望であれば、ゼロからマンションを作り上げることさえ可能です。ですので、予算内でマイホーム購入を検討されている方は、足し算ではなく引き算に基づいて「希望をあきらめていく発想」が必要な訳です。

例えば注文住宅を建売住宅に変更したり、新築マンションを中古マンションにしたり、駅までの距離、広さ、学区、築年数なども見直しの対象となります。正しくは「私が探している物件が見つからない」のではなく、「私の希望に対して、私の予算は足りない」と言うのが真実なのです。

お気づきかと思いますが、ここまでは「論理」に基づいて、わざとドライに記載しています。お気を悪くされず、最後までお読みください。一方で「感情」を元にして考えると、見えてくる答えは違います。

予算内で希望するマイホームがなかなか見つからない、思い通りにリノベーションできないのは大変苦しいことですし、どうにか解決できないものかと悩みます。もしかすると「万が一、希望の物件が見つかる可能性があるのでは」と考えたり、リノベについても「解決できる方法がないか」と探りたくなります。もちろん、ホンネでは自分でも「気持ちの問題」だと分かっていますが、それでも考えたいんです。そして、不動産業者やリノベ会社のスタッフには、それに寄り添って欲しい、つまり共感して欲しいんです。


さて、ここで「お医者さん」という仕事を考えてみてください。ドライで論理的なお医者さんと、共感力が高いお医者さんがいたとします。お客である患者は、自分に悪性な腫瘍があるとは知りたくないし、痛い治療もしたくない。

そんな時、理想のお医者さんはコミュニケーション力が高くて、患者さんのことを思いやりながらも正しい告知をしてくれて、適切な治療を施してくれるお医者さんです。

一方、もっともマズいのは正しい事実を知らせず、感情にだけ寄り添い、言うべきことを言わず、やるべきことをしないお医者さんでしょう。それに比べれば、ドライであっても正しい告知をし、最善の治療を進めるお医者さんの方が誠実と言えるのではないでしょうか。

私たちもマイホーム購入やリノベーションという仕事に携わる以上、人生で何度もないような大きな予算を扱わせていただきます。命ほどの重みはないかも知れませんが、本当にお客さまにとって「役立つ提案」をすべきだと信じています。

脳科学者の中野信子氏が、著書「サイコパス」の中でも述べていますが、論理(ロジック)と感情はトレードオフ(両立できない)関係です。とは言え、常に論理が感情に対して優位という訳ではありません。コミュニティ(人間関係)を維持するためには、感情に寄り添う姿勢も必要です。

ただし、重要な局面でもっともマズいのは、感情だけで間違った判断をしてしまうこと。マイホーム探しでもリノベーションでも、論理より感情(共感)を前面に押し出してアピールする会社が多数あります。さらに上をいく投資向け物件の営業では「一見すると論理的な説明」を掲げつつ、その上で感情を揺さぶる手法も一般的です。


はぴりの!のスタッフは、時にお客さまへ「厳しいご提案」をするかも知れません。それでも「お客さまの人生を真剣に考えた結果、お伝えすべきである」という気持ちがその前提にあります。

お客さまの「安心と安全」を第一に考えるという当社のポリシーは、単にハードウェアとしての建物や工事内容を指しているのではありません。支払面でも、そして長い人生のゴールも意識した上での「安心と安全」を大切に考えています。

皆さまの「生涯のパートナー」となれるよう、私たちもさらに成長を続けていきます。お気軽に、マイホームに関するご相談をお寄せください。

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