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【ワンストップで考える_31】不動産探しは春がピーク

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ご存じの方も多いと思いますが、不動産探しのピークは3月です。特に賃貸物件が顕著ですが、売買でもやはり同じような傾向になります。

まずは、物件探しの前提となる「福岡の中古不動産の特性」について見てみましょう。分析に使った元データは西日本レインズに掲載された2023年版です。詳しく知りたい方は、上記リンクからご覧いただけます。


まず、福岡県内で取引された戸建ですが、レインズに掲載された販売総数が1,672戸となっており、全取引(5,013戸)内で33%しかありません。つまり、福岡県内で売買された中古物件の67%はマンションと言うことになります。地方都市としてはトップクラスの「マンション化率」です。

戸建に話を戻します。県内で販売された中古戸建(33%)をエリアごとに見ていくと、福岡市が7%、北九州市が6%、その他エリアが20%となっています。福岡市内で中古戸建のシェアがいかに低いか分かりますね。

ちなみに、福岡県全体では「マンション化率」は67%となっていますが、その内訳をエリアごとに見ていくと福岡市が47%、北九州市が8%で、その他エリアが12%です。つまり、戸建とマンションを合算すると「福岡県内における福岡市のシェアは54%」となっているので、福岡市だけで他の全市町村(北九州市を含む)の合計値を超えています。

具体的な数値を記載すると、福岡市内で2023年に販売された中古戸建は347戸、マンションは2,355戸なので、福岡市内の中古市場に限定すると「マンション化率」はなんと87%ということになります。福岡市が「圧倒的なマンション市場」である事実が見えてきますね。

もちろん、新築戸建は建売を中心に多数供給されていますが、福岡市内は土地価格が高騰しているので、周辺部(糟屋郡や那珂川市、筑紫野市、大野城市、糸島市など)が中心です。また、分析に使っているデータはレインズに登録された数なので、実数としては未掲載分も含めるべきでしょう。それでも、全体的な方向性を判断する指標としては正しいと考えられます。


その上で、これから春に向けた不動産探しのポイントをお伝えしておきます。

マンションにしても戸建にしても、販売された戸数だけでなく、登録数(売りたい方)についても春がピークを迎えます。法人が決算を意識して年度末までに売却したり、お正月に家族が集まった際に「使ってない家を売ろう」という話になるからなど…と言われていますが、本当の理由は分かりません。

実際のところは「不動産会社が、3月の決算に向けて営業を強化しているから」と言う下世話な理由が一番しっくりきますが、いずれにしても春がピークであることはデータからも経験則からも事実です。

市況が活況となり、春に向けて家探しをする人たちが増えてくると「程度の良い物件」や「コスパの良い物件」はすぐに申し込みが入ります。つまり、家探しをしている人から見ると「ゆっくり考える時間がなくなる」という状況になります。

マイホームを初めて購入される方は、楽しみと同時に不安もたくさんあるはず。絶対に失敗したくないからこそ、いろいろと比較検討したい。その気持ちは当然なのですが、同時に「条件の良い物件は、早いスピードで申し込みが入る」のも事実です。

例えば不動産サイトに火曜に掲載されて、土日の内覧会で複数のお客さまが見て、その中の1組がその日に申込みする…というスピードも、それほど珍しくありません。だからこそ大切なのは「できるだけ、事前にたくさんの物件を見て感覚を養っておくこと」と、「いいなと思う物件が出てきたら、事前の予定をキャンセルしてでも早めに動くこと」です。

当社がさまざまな会場で開催している「初めてのマイホーム探し相談会」で、まずはしっかり「不動産探しのコツ」を身につけていただき、その上でたくさんのお家を見ていただければと思います。

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