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【ワンストップで考える_60】さまざまな住宅設備の「高さ」

リノベーションは新築で言うと注文住宅、つまりフルオーダーのマイホーム作りです。自由度の高さが特徴だからこそ、新築マンションや建売では選ぶことができない「高さ」についても、細かく設定することができるんです。

今回は、その中からいくつかの事例をご紹介します。まずは、住宅設備の中でもっとも注目されるキッチンについて考えてみましょう。


大手メーカーのパンフレットでは、使いやすいキッチンの高さは「身長÷2 + 5cm」と記載されています。ですので、身長160cmの女性だと85cmがおすすめです。一方、身長が180cmの男性だと、95cmがおすすめの高さとなります。

だからこそ、一般的なグレードのキッチンでは80cm、85cm、90cmと3つの高さが用意されています。ご夫婦でキッチンに立つ機会が多い場合、中間値である85cmを採用される例が多いようです。

ちなみに、グレードの高いキッチンだと、5cmごとではなく2.5cmごとのサイズ設定になっています。また、海外製のキッチンは、そもそもの標準高が異なります。IKEAでは87cmと92cmになっているようです。欧米人の平均身長に合わせた設定なんでしょうね。

上記には、コンセントの標準高も図示しています。普段の暮らしで、コンセントの高さを悩むことはほとんどないと思うのですが、リノベーションだとここまで自由に設定可能なんです。言い換えると、フルオーダーって「自由だけど、ちょっと面倒」かもしれません。もちろん、そう感じたお客さまはリノベ部のスタッフに「標準にしておいて」と言っていただければOKです。

また、お客さまが悩まれることが多い「高さ」の代表格が、洋服収納(クローゼット)のハンガーパイプです。


こちらもお客さまの身長をベースにして考えるのですが、実はマンションの場合は「梁」の存在によっても「ベストな高さ」が異なります。また、ハンガーパイプにかける洋服に着丈が長いものが多いか、短めが多いかによっても当然異なってきます。

ただし、これまでたくさん経験した結果から「現在のベストにこだわっても、それが将来のベストとは限らない」とも言えます。子どもの成長はもちろん、好みや流行の変化によって、そして体型によって。さまざまな事情で、クローゼットに収納する洋服は変化します。

リノベーションは自由であるがゆえに、こういった検討には悩みがつきものです。そのプロセスを楽しみながら、なによりスケジュール内で決めていくことで、結果的に「高品位で、ムダのないマイホームづくり」が実現します。

フルオーダーのリノベーションや注文住宅は「自由すぎる」ために、悩みや負担が増える場合があることを覚えておいてください。

 

【お知らせ】 これまでご好評いただいた「ワンストップで考える」ですが、今回で一旦終了となります。4月からは、動画版(YouTube)にアップグレードした「ワンストップで考える」がスタートします。引き続き、どうぞお楽しみに!

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