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【ワンストップで考える01】未公開物件の探し方

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新しくスタートする「ワンストップで考える」企画では、リノベーション事業者として、また不動産事業者として、お客さまに「知っておいて頂きたいホンネ」をお伝えさせて頂くつもりです。

もしかすると、お客さまの「期待」とは異なる記述もあるかも知れませんが、私たちがプロとして感じている業界の「事実」や「ウラ事情」をしっかりとお伝えすることで、結果的に「失敗しないマイホーム」を手に入れられる、つまりお客さまにとって「有益な情報」となるはずです。

2023年3月まで隔週企画としてコンテンツを追加させて頂きますので、特に「ワンストップ」でマイホームを探されている方のお役に立てればと思っています。

初回のテーマは、皆さん興味がある「未公開物件」についてです。

 

【不動産会社しか知らない「未公開物件」はあるの?】

当社イベントに参加されたお客さまから「不動産業者しか知らない『未公開物件の情報』を教えて欲しい」と言われることがあります。

その時には、具体的な例を元に「実際にはないんです」とご説明するのですが、それでも3割程度の方は「本当なの?」と悩み(探し)続けられます。

より丁寧にご説明するならば、確かに「一般サイトに掲載されていない物件」は多少ありますが、「購入自体が難しい物件」と「近いうちに公開される物件」とに分けることができます。

ちなみに「一般サイトに掲載されない物件」が生じる理由は、下記の2つです。

A. 売主が「急いで売りたい=現金で買える業者をターゲットにしている」物件

B. 仲介会社が「自社の顧客に売ろうとして、まだネットに掲載していない」物件(つまり「囲い込み」物件)


ちなみにAの場合、買取業者は現地を見ずに査定し、購入することもありますので、仮に現金を持っていたとしても、とても一般の方のスピード感覚では太刀打ちできません。また、そもそも売主は「業者にスピーディーに売りたい=細かい点などはあまり聞かれたくない」と考えているので、一般のお客さまにとって安心できる物件とは言えないかも知れません。

Bの場合、確かに最初の一週間くらいはその会社しか知らない物件があったとしても、売主はそもそも「早く、高く売って欲しい」と考えているので、できるだけ早くスーモやアットホームなどへの掲載を求めます。つまり、以前のようにずっと自社のみで販売を続けることはできないんです。

※ ちなみにこのシステムは、売主の立場に立ってみると大変腹立たしいものです。依頼主である売主の利益より、代理人である仲介会社の利益を優先している訳ですから。ちなみに、アメリカではこのような「売主と買主双方の代理人になること」は利益相反として禁止されています。

また、囲い込み物件には別の問題もあります。そもそも売主に迷惑をかけたとしても「自社都合を優先して、こっそり売ろう」としているような業者が、買主が知っておくべき「正しい情報」を開示してくれる…でしょうか?つまり、このタイミングで問い合わせをしても「買主がチェックしたい項目の説明を十分に聞くことができない」可能性もあります。



ネットが発達する前であれば、町の不動産屋さんをグルグル回って掘り出し物を探すことに意味もありましたが、最近ではどんな小さな不動産屋であっても不動産ポータルサイトを活用しています。ですので、一般のお客さまが思っているほど「隠し物件」はありません。

また、いまでも一部の不動産会社は「登録者だけ見れる限定情報」という「売主」に対して誠実とは言えないスタイルでのPRをしていますが、以前当社に来られたお客さまと共にそういったサイトを確認したところ、ほぼすべての物件が一般サイトに掲載されていました。

不動産価格が高騰している中、つい「お得な隠し物件」を一般の方が探したくなる気持ちは理解できますが、実際に不動産価格は高騰しているし、ネットに出ている物件価格が現在の相場です。

童話の「青い鳥」ではありませんが、理想と現実をしっかり見極めることがなにより大切です。ご自身の予算と不動産市況を元に、お客さまが下される「現実に即した判断」こそが「失敗しないマイホーム選び」につながることは間違いありません。

 

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