家族5人が、1ルームで暮らす。これまでのマイホームのあり方から考えると「ありえない」レイアウトで、笑顔あふれる暮らしを実現されたご家族をご紹介します。
アフターコロナの新しい暮らしをご紹介するEnjoy at Homeのシリーズでは、これまでの既成概念から解き放たれたお家をご紹介していますが、今回はこれまで以上に「リノベ上級者」のお宅かも知れません。
改装前の間取りは5LDK。専有面積が99.84平米もある、マンションにしてはかなり大きなお宅でした。ただし、1980年に完成したマンションでしたので、宅内もある程度は傷みがある状態でした。
リノベーションにあまり詳しくない方から見ると「えっ、無理・・・」と心が折れてしまうかも知れませんが、今回のお客さまは過去にも中古物件を購入し、リノベーションされた経験者。この物件を見て、私たちと一緒に「おっ、どうにかなるぞ!」と決断されました。
もちろん、内部は一旦すべて解体し、スケルトンベースですべてを新設。住宅設備だけでなく、床や壁なども一新したフルリノベーションとなっています。
それでも、リノベーションのコストが900万円で済んだのは「1ルーム」であることが最大の理由です。4LDKの間取りで必要な設備や造作部位と比べると、材料と工賃だけでも大きくコストカットが可能です。また、意外とコストアップにつながる「躯体現し(コンクリートやモルタル仕上げ)」を行わなかったことも、コストダウンの一因となっています。
その上で、今回皆さまにぜひ見て頂きたいのは「家具を設置する前」と「家具を置いた後」の対比です。Enjoy at Homeのコメントにも記載していますが、私たちは「リノベーション終了時」が「完成」とは思っていません。
そこでの生活がはじまり、日々の生活を開始された時点が「スタートライン」で、その後長い時間をかけてマイホームは完成するものだと思っています。
「家具設置」の前後を掲載していますが、これだけでも印象は大きく異なります。プランニングの段階から「どこに、どんな家具を置くか」をしっかりと考えておくことで、満足度の高いマイホームが完成するのではないでしょうか。
【家具設置前の様子はコチラ】
【家具設置後の様子はコチラ】
マイホームはリノベーション会社の「作品」ではなく、家族が暮らすための「生活の場」です。私たちはそのために、常にお客さまに対するプライオリティを明確にしています。
1番大切なのは安心と安全。続いては、仕上がりに対するコストパフォーマンス。そして最後にデザイン性です。
これからもEnjoy at Homeの企画では、新時代に即した暮らし方をご紹介していきます。次回は「職住隣接」をテーマにしたお宅となる予定で、9月に更新させて頂きます。
どうぞお楽しみに!