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【ワンストップで考える_28】修繕金はいくらが妥当なの?

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マンション購入を検討中の方に、特に注意して見てもらいたポイントが「修繕積立金の額」です。つい「安い方がいい」と思われがちですが、結果から言うと間違いです。

例えば、総戸数50戸程度の一般的なマンションでも、1回目の大規模修繕(新築後15年程度)で3,000万円~5,000万円、2回目であれば5,000万円~7,000万円ぐらい、3回目であれば7,000万円~1億円ぐらいかかることも普通です。

もちろん、金額の多寡は戸数が一番影響しますが、日頃どんなメンテナンスをしているか、どんな設備が設置してあるか(植栽が豪華だったり、コンシェルジュがいたり、エレベーターの台数が多いとコストアップします)、どんな形状をしているか(建物がスクエアだと工事費は安く済みますし、タワーマンションだと高くなります)、どこに建っているか(海沿いでは塩害対策で高価な塗料を使用します)によっても異なります。


ちなみに、国土交通省が示している資料(マンションの修繕積立金に関するガイドライン)によると、総戸数100戸くらいのマンション(7,000平米程度)で、70㎡のお部屋であれば、修繕金は月額11,900円から22,400円が範囲となっています。

ちなみに、機械式駐車場があるとさらに積立が必要で、上記とは別に1台あたり5,235円から7,210円程度の修繕金(月額)の積み増しが妥当とのこと。

もちろん、マンションによって必要な修繕は違いますし、元々の工法によっても費用は異なります。それでも、日頃からきちんとメンテナンスをしておかなければ建物自体の構造が劣化し、その結果として雨漏りが発生したり、地震発生時の強度不足にもつながります。

実際にはマンションそれぞれで形状や設備が大きく異なるために、国土交通省としても幅がある指標しか出せない訳です。だからこそ、私たちはぴりの!では、お客さまの購入したい物件が決まった時点(売買契約の時点ではない)で「管理に係る重要事項調査報告書」や「長期修繕計画」をできるだけ入手し、物件自体の安心と安全をチェックすることを心がけています。


同時に、マンション購入を検討中のお客さまに知っておいていただきたいのは「修繕金を低く設定している新築マンション」の存在です。良心的なデベロッパーであれば、将来の計画も踏まえて適切な修繕金額を設定していますが、過半数の物件では「将来の値上げを前提とした金額」を設定しているように感じられます。

分かりやすくいうと「この設定だと将来値上げさぜるを得ないけど、最初から高く設定すると売りにくいので、当面は安くしておきますね」という売り方をしている訳です。このセールス方法は、住宅を売るプロとして誠実と言えるのでしょうか。

不動産購入は、ほとんどの方にとって人生に一度の大きな決断です。だからこそ私たちは「とにかく購入をオススメする」のではなく、買主の代理人として「買ってはいけない物件をブロックすること」を存在意義と意識しています。

無理なく、ムダなく、安心&安全なマイホームを手にいれるために必要な情報を、まずは当社イベントで学ばれてください。新築でも中古でも、戸建でもマンションでも、どんな物件を買われる方にとっても役立つ情報をご提供させていただきます。

 

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